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クリニックブログ

昭和不動産

2023年12月30日

今月のブログはずっと引越しのことを書いてきましたが (「言い訳」「引越しのパターン」「保険対応」「引越しの挨拶」「サウンドバー」「引越しダイエット」)、おそらくそれも今回で最後のはずです。
このたびの引越しは同じマンション内での転居だったのですが (「引越しのパターン」)、当初は別の物件で10月初旬から話が進んでいました。
不動産屋も別で、担当はまさに昭和の不動産屋!といった感じのギトギトしたオッサンで、正直なところ好感度はあまり高くありませんでした。
ただ、今のマンションで空き物件が出ることはそんなになく、部屋を見学に行った際に、
「このマンションって、あんまり空きは出ないですよね?」
と訊いてみると、
「そうですね、この部屋が売れてしまうと、また当分出ないでしょうね」
との返答を信じて、仮契約へと話は進んでいきました。
そうなると個人的には11月に引越しをしたい日程があったので、かなり急ピッチで手続きを進める必要があったのですが、それは向こうも同じだったみたいで、本契約までにもっと良い条件の物件が出て話が流れる前に、なんとか終わらせたかったようです。
ちなみにその部屋は仲介物件で、契約が成立した場合は、不動産屋に価格の3%を払わなければなりませんでした。
仮契約から本契約までは約2週間の予定で、本契約の3日前に小学校時代からの悪友に
「ついにあのマンションで別の部屋を買うことにしたよ」
と連絡をすると、
「それはおめでとう!ところであのマンションには今物件が2つ出ているけど、どっちにしたの?」
との意外な返事があり、調べてみるともう1つ空き物件があって、その部屋の方が少し価格は高かったのですが、築20年以上のマンションをフルリノベーションしたという魅力的な内容で、本契約の2日前の夜に内見することができました。
すると、まず不動産屋の担当者が清潔感あふれる好青年で、これぞ令和の不動産屋、といった趣きで、好感度では比較になっていませんでした。
そしてそれ以上に、物件自体も圧倒的に後で見た部屋の方が素晴らしく、しかもそこは不動産屋が前のオーナーから買い取っている売り物件なので、仲介物件と違い仲介手数料の3%が発生しない、というのも極めて重要なポイントになりました。
というわけで、訪れて5分後には気持ちは完全にこの部屋で決まっていたのですが、問題は本契約を2日後に控えている点で、なにせ相手は昭和の不動産屋のため、キャンセルなんて言い出そうものなら、どんな奇天烈な反応をするか分かったものではありません。
そこで、その不安を不動産屋の若い担当者に伝えると、
「まだ仮契約の段階なので、大丈夫ですよ。それより、その人も当然にこの部屋のことは知っていて、その上で伏せていたというのは問題だと思います」
と安心感を与えてくれ、翌日すなわち本契約の前日に、昭和不動産に電話することにしました。
直前で申し訳ないけどこの話はキャンセルさせてもらうこと、なぜなら今このマンションに別の部屋も売りに出ていて、明らかにそちらの方が希望に合った物件だから、といった内容を話し始めると、
「げっ、あの部屋を知ってしまいましたか・・・」
と明らかに態度が変わり、その狼狽ぶりが電話越しにこちらに伝わってくる程でした。
「すみません、売主様からなんとか売ってほしいと頼まれていたものでして、、、」
と意外にも彼は下手に出てきて平謝りといった風情になり、なんだなんだ心配して損した、全然ド楽勝じゃないかと安心し切っていた時、
「小野様、最後に一つだけお願いがあるのですが」
と彼から提案があったので、
「何でしょうか?」
と訊いてみたところ、
「その部屋、私の方で仲介させていただけないでしょうか?」
との起死回生のおねだりがあり、凄いな~これが昭和不動産の生命力か、とそのタダでは死なないしぶとさに呆れてしまいました。
令和不動産で契約すれば仲介手数料がかからないのに、わざわざ100万円以上の仲介手数料を払う意味が分かりません。
とそんな流れで、令和不動産で無事に本契約も終わり、引越しもどうにか完了し、担当の好青年には引越しの挨拶についても、貴重な助言をしてもらいました (「引越しの挨拶」)。
さて、昭和不動産の魔の手から救ってくれた友人のことに話題を移しますが、実は彼からは現在の新居である別の部屋も空いていることだけではなく、その後は不動産に関する知識もあれこれと伝授してもらっていたのでした。
彼はこち亀の両さんや所ジョージさんのように趣味が広い男で、これまでにも車からオーディオ、腕時計などいろいろ教えてもらっていましたが、不動産にも詳しいというのは、男の多趣味とは少し違う気がして、
「不動産に詳しすぎない?ひょっとして、マンション経営でもしてるのでは?」
と洒落で茶化してみたところ、
「・・・そのとおりだ、実は親から継いだマンションを持っている」
と観念して白状し、分譲マンションの部屋を所有しているのではなく、郊外とはいえマンションそのものを持っていることが分かり、それが今回の引越しの中では最大の驚きだったかもしれません。
今後ともよろしくお願いします。

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