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クリニックブログ

一つの節目に

2022年11月29日

今回で本ブログは、通算500回目を数えます。
今年の10月で開院して10年が経ち、当初は週に1回を目標に、途中からは月に最低4回のペースで書いてきたので(「まくらぎバックヤードツアー」)、年に約50回の計算でも、そろそろ到達する頃合いでした。
我ながら一つの節目に当たる回かなと思うので、この機会に今後の抱負を述べさせてもらえたら、と存じます。
とりあえずは・・・
これまでのブログの一部を整理していくつもりです。
理由としては、この10年でなんだか不寛容な世の中になってしまった感があるのと、それを差し引いても今にして読み返したら結構まずいかな?と冷や汗が流れる回もあったりするので、さしあたって50回分ほど削除しようかなと考えています。
というわけで約1年後には、また記念すべき500回目を迎えることになる可能性が高いですが、その時はそっと静かに通過する予定です。
今後ともよろしくお願いします。

P.S.  こういう種類のブログ(医学上の専門的な要素をほぼ排除した、という意味です)を書いている医療機関が、世にどれだけ存在するのかは分からないのですが、正直なところ、これを書いても直接的には1円の利益にもなりません。
ただ、続けていてよかったな、と実感することが2つあります。
まず1つは、純粋に自分の書いた文章が、きちんとした活字で表示され、誰かが読んでくれていることへの感慨です。
ぼくが子どもの頃は、写真もフィルムのカメラしかなく1枚1枚が貴重で、今のように気軽にパシャパシャ撮れない時代でしたが、文章についても基本的に手書きで活字なんて夢のまた夢でした。
大学生の頃から、レポートなどをワープロで作成するようにはなりましたが、自分をはじめ閉じられた範囲内の人にしか読まれない文章を書いていました。
それがブログだと、想像もしていなかった場所で、思いもしなかった人に届いているのかも?(しかも手書きではなく活字で)と考えると、なんだか励みになりそっと背中を押してくれるのです。
そしてあと1つは、前回のブログで老化について書いたのですが(「老い」)、昔の記憶を近頃どんどん喪失していっているので、ブログに書き残したことで思い出が保管されてよかったな、と安心しています。
ぼくは原田宗典さんという作家の「十七歳だった!」というエッセイがとても好きで(「脱・結果論」)、その前口上の一部を抜粋させてもらうと、
”・・・このままでは大切な高校時代の記憶も、おじさん化が進むにつれて、どんどんボヤけていってしまうのではないか。それはマズイ。何とかその思い出をつなぎとめておくために、一刻も早く文章にして残しておきたい。残してどうするのだ、と訊かれると返答に詰まっちゃうけど、とにかく残しておきたい。いいじゃないの本人がそう言ってるんだからッ。あたしのことは放っておいてよッ。
・・・というような思いにかられて高校時代の思い出を綴ることにしたのである。”(『十七歳だった!』より)
といった執筆動機が書いてあって、自分の場合は全く逆でなんとなく書き始めたら、薄れゆく思い出が記録できてしまっていてラッキーでした。
なお、この本文よりも長いあとがきは、現在カタールで行われているワールドカップの、ちょっと長めのアディショナルタイムに強い影響を受けた結果です。
今後ともよろしくお願いします。

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