岡山県倉敷市阿知1-8-10 武部不動産ビル2F 倉敷 駅のほとりの心療内科 まくらぎクリニック

クリニックブログ

指きりげんまん

2021年11月24日

当院ではまかない的裏メニューで、実はインフルエンザワクチンの予防接種を行っていることは、以前ブログで書いたことがあります(「当院の自由診療について」)。
ちなみにインフルエンザワクチンには3種類あり、中でも最も高級なシリンジ・タイプのワクチンを使ってきていたのですが、今年から仕様が変更になり、具体的には昨年までは1箱にシリンジが2本分入っていたのが、

今年からは1箱にシリンジが1本だけと個別化されていて、一見、好ましいアップデートの印象でした。

ところがところが、よもやよもや。
以前の仕様だと針もセットになっていたのが、今年の分には針が入っていないのです。
購入先の業者からは事前に説明がなく、また当院には予防接種用の針を常備していなかったため、第一号の方はいざ本番という段でその事実が発覚し、なかなかの大ピンチでした。
その場は幸か不幸か、前年の残りのワクチンが取ってあったので針だけを使い、どうにか窮地は脱したのものの、今後のこともあるため速攻で業者に連絡しました。
すると、数年前から国の決まりで針は付けないように指導されていたのが、同じ規格ということでサービスで針をセットにしていたものの、今年から多くの要望に応えて個別化した結果、規格が変更になったため、従来のように針を付属させることができなくなったんだとか・・・
それはたしかに1箱に1本入りの方が望ましいですが、一方で針がなくなるのであれば、個人的には1箱2本入りでも針がセットの方に軍配を上げます。
なぜなら普通の針は、

こんな殺風景な感じですが、従来のシリンジ・タイプに入っていた針は、

この手前のもので、鞘の雰囲気がまさに名刀のごとくで、注射を打つ前に少し気合が入るというか、思わずポンポンって手入れしたくなるような趣きすらあったのに、その風情がなくなってしまい少し残念でした。
なお、刀をポンポンと手入れする道具は、正式名称は打ち粉と言い、刀の余分な油を取っているんだそうです。

それはさておき、結局針を箱単位で購入する羽目になり、1箱100本入りで使用期限内には使い切れそうにないため勿体ないな~という思いが去来したことは否定しませんが、値段が300円くらいだったのには、
「安っ!」
と相当に驚いてしまいました。
そんなわけで、その後は1本約3円の針で、バナナの皮をむく程度の心意気で針の鞘を外し、予防接種にいそしんでいるのですが、、、
前回のブログでふれた(「苦虫」)、会計事務所の担当者も、訪問時に当院で予防接種をすることになり、メールでのやりとりの際、
「今年から針無しでガッカリです」
と送ったところ、
「針無しは初めてです」
との返信があり、なんだか大いなる誤解を招いてしまった予感はあったものの、そこはあえてスルーする道を選んだ次第です。
そして当日、やはり彼は針無しの痛くない注射を期待して胸躍らせていたので、セットでないだけで針はしっかり存在することを説明して誤解を解き、軽い笑い話で終わったかと高をくくっていたのですが、、、
まさかその後に続く伏線になっていたとは、全く予想できませんでした。
絶対にGo To イートは延長になりません!と断言したにもかかわらず、実際は延長となり間違いだったわけなので、次回の訪問では針無しから一気に針千本飲むという急展開になりそうですが、さすがに千本を用意するのは大変なので、せめて年の数くらいで勘弁してほしいところです。
今後ともよろしくお願いします。

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