以前にブログで書いた(「LASER」)、レーザープリンターの入れ換えは、過日無事に終えたものの、その日は朝から不安定で妙な天気でした。
午前は見事に晴れていたものの、一転して曇ってきたかと思いきや、一時的に雨が降って、その後にはまた晴れて虹すら出ていました。
幸いなことに入れ換え作業自体は、雨が降る前に極めて順調に完了し、あまりにもスムーズであったため、古いプリンターを運んでくれている店員さんに、
「このプリンター、最初の人からは引き取れないと言われて、改めて別の人に話してみたら問題ないってことになったんですけど、大丈夫なんですよね?」
と、ごく軽いノリで話しかけてみたのが、いわゆる好事魔多しというヤツだったのかもしれません。
・・・実は前に使っていたプリンターは、OKIという少々マニアックなメーカーのもので、最初に相談した店員さんからはその店で扱っているメーカー、主にはキャノンとブラザーしか引き取ることができない、と断られたのですが、また別の機会に違う店員さんに話してみたところ、今度は二つ返事でオーケーをもらったのでした。
すると、プリンターを運んでいた店員さんは、ちょうど出入口から外に出たところで、プリンターを裸のまんま地面にドンと置き、
「え!?そうなんですか、ちょっと確認してみますね」
とスマホをかけ始めました。
個人的には、そうだったんですね~ぐらいの社交辞令的な反応で、足を止めることなく作業完了で彼を見送り一件落着、と予想していたのが、意外な展開に突入したことに少々焦りつつ、彼の電話に耳を真剣に傾けざるをえなくなったのでした。
「はい、はい、、、」
と彼の電話はすぐには終わらず、
「はっ?えーっと、、、」
と口にすると、しゃがみこんで地面に置いたプリンターをなめ回すようにチェックしたかと思うと、
「業務用っぽいですね」
という衝撃の発言が飛び出し、いや全然業務用ではないんだけど、と激しく弁明したい衝動にかられつつ、一気に雲行きが怪しくなりかけていることを察し、ゲッここまで来てやっぱり引き取れません、ってなったらどうしよう?と気が動転してしまいました。
なにより問題は、プリンターが思いっきり地面に直置きされちゃっている点で、これが戻ってきたらキツイな~と全く気が気ではありませんでした。
「はい、はい、、、」
それからも彼は険しい表情でやりとりを続けていましたが、情けないほどにドキドキしながらその結末を見守っていたところ、ようやく電話が終わりました。
彼はこちらを見るとニッコリ笑い、
「大丈夫ですよ、持ってかえります」
と言って、再びプリンターを抱え去っていったのでした。
やれやれ、これで引き取り交渉不成立であれば、まさに嵐の訪れといった感じでしたが、危機は過ぎ去ってまた陽光が戻ってきました。
ただ、古いプリンターを梱包などせずに裸で移動させていたので、その後にトナーの粉が点々と落ちていたのが残念でしたが、赤(マゼンタ)、黄(イエロー)、青(シアン)のコントラストが、まるで虹みたいでした。
今後ともよろしくお願いします。
クリニックブログ
虹
2022年02月20日