健康診断すなわち健診については賛否両論あり、やってるのは日本だけ・・・など医師の中でも否定派な人は存在します。
個人的には肯定派で毎年健診は受けていて、今年は特にその重要性を実感することになりました。
胃の検査はもっぱらバリウムではなく胃カメラにしているのですが (「胃カメラはやっぱり鼻からで」)、今回も胃カメラを鼻から、つまり鎮静なしでやってもらっていると、担当の医師から
「あれ？アニサキスがいますよ」
と指摘されたのは、なかなかの衝撃でした。
なおアニサキスをご存じない方のために簡単に説明しておくと、サバなどの魚介類に寄生する寄生虫で、体内に入ってきても大半は無症状や軽症であるものの、ひとたび発症した場合には食後数時間で激しい胃痛や嘔吐を引き起こすことで有名です。
「何も症状ないですか？昨日の夜サバ食べましたね～、アニサキスは取っておきます」
と医師が独り言のように話すのを聞きながら、本当に胃は全く無事で、また昨夜の晩餐にサバは不在でしたが、胃カメラ中につき返事をすることはできませんでした。
そして検査後、その医師から結果について説明を受けたのですが、
「本当に痛くなかったんですか？」
と改めて確認され、
「はい」
と答えながら胃カメラの写真を見させてもらうと、アニサキスが今まさに頭部を胃の表面に突っ込みかけているところで、これから症状が始まる直前だったのかと思うと背筋が寒くなり、ドンピシャのタイミングでこの日に健診を受けたことに心から感謝した次第です。
ちなみに前日の夜は金目鯛の湯引きを食べていたのですが、自分なりにいろいろ調べた結果、どうも金目鯛にはアニサキスはいないようなので、調理の際に別の魚から移ってきた可能性が高いと判断しました。
というわけで症状は出なかったものの、その後1ヶ月くらいは生魚は食べる気にはならず、以前は地元の新鮮な魚が好きでしたが、今では遠くで水揚げされた冷凍の魚の方が安心です。
今後ともよろしくお願いします。