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シュリンク

2024年01月31日

これまでに大人になったなと実感したことについて、「雪が積もるとウンザリするようになったこと」 (「初雪」)や「天ぷらを塩で食べるようになったこと」 (「大人の階段」)など書いてきましたが、最近は包装された本のことを「シュリンク」と呼ぶのが普通になってしまったものの、そういえば少年時代は「ビニ本」一択だったな、とふと思い出しました。
小学校低学年だった1980年代は、マンガのコミックスや雑誌はほぼ立ち読みオーケーで、ビニ本といえばその語感のとおり、いかがわしくて卑猥な大人の本のイメージしかありませんでした。
当時はまだ立ち読みしていると、ハタキでパタパタされる文化がギリ残っていたのですが、やがてマンガのコミックスがシュリンクされてビニ本化するのと入れ替わるように、ハタキのパタパタは淘汰されていったような印象です。
ついでにエッチな本だけがビニ本ではなくなったので、ビニ本という言葉自体が廃れていったような気がします。
なおシュリンクは、shrink (圧縮する、縮む)という英単語から、物流業界では商品を透明ビニールフィルムで覆うことに使われますが (熱でビニールフィルムを収縮させて商品にぴたっと合わせる)、似た英単語にシュリンプがあり、こちらはshrimpでエビのことですのでご注意下さい。
そういえば子どもの頃はキン消しに代表される、消せない消しゴム (むしろ余計に汚れる)をいっぱい集めていたものでしたが、あれを「エビ人形」と呼ぶ地域があり驚いたものの、そのルーツは「塩ビ人形」、すなわち塩化ビニール人形になります。
最後にアメリカ英語の俗語では、shrinkに精神科医の意味もあり、あまり良いニュアンスではないようですが (妄想で大きくなりすぎた頭を元に戻す)、個人的にはビニ本世代の生き残り、かつ潔癖傾向のためシュリンクされた本にはとても助かっていて、Dr.シュリンク大いに結構、身に余る光栄です。
今後ともよろしくお願いします。

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