岡山県倉敷市阿知1-8-10 武部不動産ビル2F 倉敷 駅のほとりの心療内科 まくらぎクリニック

クリニックブログ

気分はサンドイッチ

2021年03月20日

先日、雑誌を読んでいると、
”うまい鮨屋は、必ずかっぱ巻きもうまい。キュウリつながりでいえば、一流ホテルの供するアフタヌーンティーも絶対にキュウリのサンドイッチが美味しいのです。一流は決して手を抜かないから一流の存在たり得るのであって、そういう倫理を持たない者は要らない。”
という文章に出会い、ちょっとした違和感を抱かずにはいられませんでした。
それなりに鮨屋には行ってきましたが、これまでの人生でうまいかっぱ巻きなんて、お目にかかったことがありません。
というか、仮に世界一うまいかっぱ巻きがあるにしても、正直たかが知れていて限界がありまくりな気がします。
それと同様、悲しいかなキュウリだけのサンドイッチが美味しいわけがなく、どんなに一流ホテルであっても三ツ星レストランにしても、所詮は箸休め的な存在にすぎず・・・
もしもキュウリだけのサンドイッチが出てきた場合、一応はめくって中を見てから、
「すみません、ハムが入ってないんですけど」
とお恥ずかしながら確認してしまいそうです。
ちなみに子どもの頃からずっと、
「自分も年を重ねたらいつか、演歌を好むようになるのだろうか?」
なる疑問、というよりは不安を持ち続けていました。
たとえば父親が今の自分の年齢だった時には、思いっきり演歌やムード歌謡を聴いていたと記憶していますが、個人的には現時点での演歌への興味関心は0%なため、やれやれと安心しているところです。
・・・のはずだったのですが、最近どうも由々しき状況になりつつあり、並々ならぬ危機感を募らせています。
前述の演歌の良さが分からないのは一向に構わないのですが、数年前から下の若い世代が聴く音楽について、さっぱり理解できなくなってきました。
おそらく決定的な分岐点は米津玄師氏で、名前の読み方をインプットできていないのはまだご愛嬌として、若者に刺さりまくっているという彼の曲を何度聴いてみても、響いてくるものが皆無なのは相当にショックでした。
同じ流れで、ヒゲダンもKing GnuもYOASOBIも、あたかもこんまり嬢の”ときめき”の概念が意味不明なように、ジャンルは違えどかつての演歌のごとく理解に苦しむ存在です。
気付けば上の天井に加え、下にも感性の断絶を意味する床が登場し、その間に挟まれてしまった閉塞感だけではなく、上下から面が押し迫ってきて潰されそうな恐怖すらあります。
それこそ、まさにサンドイッチの具材にでもなったような気分ですが、ここまで来たら「まな板の鯉」の境地でジタバタせずに運命に身を委ねるしかありません。
なお以前に若い人に「まな板の鯉」って分かりますか?と訊いたところ、
「え!?・・・キッチンから始まるラブストーリーですか?」
との回答があり、カラオケ喫茶に行きたがるご年配の方々に対してと同じく、分厚い世代間の壁を感じたものでした。
今後ともよろしくお願いします。

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