すっかり桜の季節ですが、実は車では桜の近くは通らないようにしています。
理由は・・・お恥ずかしながら、舞い散った桜の花びらが、ボンネットとフロントガラスの間、すなわちワイパーが格納されているスペース(正式名称はカウル)に入り込むのが嫌だからです。
なので先日、某K医大病院の前の道を車で走っていて、桜が目に入ってきた時には一瞬しまったと思ったものの、桜と道路との距離がわりとあったため、まず大丈夫だろうと高をくくっていました。
しかし某K医大病院には高度救命救急センターがあり、折りしもドクターヘリがホバリングをしているところでした。
必然的に凄まじい風が発生しており、それはもはや何かの必殺技といっても過言ではない程に、桜吹雪は余裕で道路の方までわっと押し寄せていました。
そんなわけで桜地獄を抜けた後しばらく進み、ドラッグストアの広めの駐車場を見つけると速攻で車をとめ、カウルに花びらが紛れ込んでいないか調べてみたのですが・・・
ラッキーなことに桜の花びらは見当たりませんでした。
ただ、左の隅に小さな箱のようなものが見え隠れしていました。
完全に想定外でしたが、桜の花びらを回避するような人間が、得体の知れないものを素手でさわれるはずがありません。
というわけでウェットティッシュを使い、ドキドキしながらその箱を取り出してみると、もちろん宝箱ではなく、残念ながらタバコの空き箱でした。
日本人の心である桜を忌み嫌った罰でしょうか、なんだか昔話「花咲か爺さん」に出てくる、欲張りな爺さんを思い出してしまいました。
今後ともよろしくお願いします。
クリニックブログ
桜舞い散る
2021年03月30日