岡山県倉敷市阿知1-8-10 武部不動産ビル2F 倉敷 駅のほとりの心療内科 まくらぎクリニック

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2021年12月03日

リフォームなどで職人さんが家に来る際に勃発するのが、お茶を出す出さない問題です。
ちなみに以前にリフォームの営業担当の人に聞いた話では、出す家と出さない家の割合は半々くらいで、職人さんの好き嫌いもあるため、最も無難なのは自分のペースで飲めるペットボトルのお茶なんだとか。
逆に困るのが淹れたてのコーヒーなどすぐに飲まないといけない系で、お菓子も子どもじゃないので別にそこまでの嬉しさはなく、出されたからといって特にモチベーションが上がることもないそうです。
個人的には何にも出さない派ですが、理由としては下手に飲み物を出して、トイレが必要な事態になるのがお互いに困る気がするのと、さらにお菓子なんか出した日には、ワイルドな彼らは絶対に手を拭かないですよね・・・
友人の中には、手を抜かないでもらうために、とか、次回も優先的に頼めるように、などの理由でお茶、お菓子ともに出すという人もいるのですが、つい先日、貴重な経験をしたので発表しておきます。
実は当院で監視カメラ等のセキュリティ工事を行うことになり、開院当初からの付き合いの某警備会社にお願いすることになりました。
当時と同じ営業担当と久しぶりに再会したところ、
「構造は分かっているんで、ぱっぱっと終わりますよ」
と、これぞまさに安請け合いの見本といった軽いノリで引き受けられ、当日まで大した打ち合わせはありませんでした。
当初は午後1時から5時くらいまでの工事の予定だったものの、前日の朝の時点で当日は午後3時頃から雨の予報となっていたため、少しでも開始を前倒しできないか相談してみました。
その結果、午前10時からのスタートとなり、元々4時間の予定だったので、昼休憩が1時間入ったとしても、順調にいけば午後3時には完了しているはずでした。
ところが当日、実際に工事が始まってみると、営業担当の予想とは構造がかなり違っていたようで、作業は難航を極めている気配が漂っていました。
午前は快晴だったのが次第に暗くなってきて、雨雲レーダーでは倉敷に雨雲が接近中の午後4時頃になっても、終わりそうな兆しは皆無でした。
すると営業担当が顔を出し、
「先生、すみませ~ん、ちょっと予定を変更することになったので、思ったより時間がかかっております」
と頭を下げたかと思うと、手にしていた紙袋からカップのコーヒーを差し出してきたのは、ちょっとした驚きでした。
もちろん今回もこちらは何も用意していなかったのですが、まさか施主が逆にお茶を出される立場になろうとは!
しかし午後3時完了予定の工事が、午後4時の時点で出口も見えないまま、今にも雨が降りそうな空模様になってきていたので、
「雨降りそうだけど、大丈夫?」
と訊いてみたところ、
「急いでやりますんで」
と合点承知のポーズを決め彼は姿を消したのですが、結論から述べるとその後間もなく雨が降り始め、全くもって大丈夫ではありませんでした。
しかも、その工事チームは警備会社と電気工事会社の混成部隊だったのですが、少しでも早く終わらせるため応援に投入されたのか、次々と新たな職人さんが入れかわり立ちかわり登場するようになりました。
とはいっても、皆さん同じような格好で、マスクもしているため顔もよく分からず、おまけに前述のとおり混成部隊であるため、部外者が変装して紛れ込んでいても認識できない可能性が高く、セキュリティ工事にもかかわらず泥棒が混じっていても判別できない展開には、全くやれやれとため息が出るだけでした。
最終的には降りしきる雨の中、午後6時すぎにようやく工事は完了したのですが、今後の人生でこんなに多くの輩軍団に囲まれることは、もうないであろうことを祈ってやみません。
今後ともよろしくお願いします。

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