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大晦日のロビンソン

2019年12月31日

除夜の鐘がうるさいとの近隣からの苦情により、時間の前倒しや中止を余儀なくされているお寺が増えているということですが・・・
はたして本当なのでしょうか?
実は寺が楽したいだけの口実のような気がしなくもありませんが、ある日突然かの国からの飛翔体のように、鐘がどこかから当院目がけて発射されても困るので、余計な邪推はしないに越したことはありません。
しかしこのまま除夜の鐘がなくなると、個人的にはベルマーク、そして紅白のあの鐘に続いて、日本の年末の風物詩の鐘を失うことになります。
ただ、ぼくは寝て起きるまでは年は変わらないという時間軸で生きているので(「大晦日へのラブレター」「SUKIYAKI」)、申し訳ありませんが除夜の鐘は単なる通過点にすぎず、ジングルベルとティンカーベルが残っていれば十分です。
なお自分と同じ時間軸で生きている人が、この世にどのくらい存在しているのかは分かりません。
そういえば1年を最後の最後まで満喫する感覚は、以前にはピーター・パンと例えたのですが(「SUKIYAKI」)、今現在は前の年という無人島にたった独りのロビンソンの気分です。
眠りに落ちると消えてしまう、儚くも切ない、日付変更線をまたいだ大晦日の無人島・・・
ところで最近ではひょっとすると、除夜の鐘を新年へのカウントダウンと勘違いしている人もいるかもしれません。
もちろん除夜の鐘はそんなものではなく、人間に存在する「煩悩(ぼんのう)」の数だけ、すなわち108回鐘を撞くとされているのが最も一般的な説です。
しかしうるさいという人がいるのなら、時間の前倒しや中止だけでなく、超強力なハイテク吸音材などを駆使し、音がなるべく出ないように工夫を試みるのも手ではないかと思います。
なぜなら、いわゆる「すかしっ屁」の方が臭いという意見が根強いのと同様に、音の出ないすかしっ除夜の鐘の方が煩悩に対する効果も強くなるかもしれないからです。
それではそろそろ無人島ともお別れ、大晦日のロビンソンではなくなります、灯りを暗くしてベッドに入り目を閉じて、安らかな眠りに入るために、、、
煩悩が1個、煩悩が2個、煩悩が3個・・・
新年もよろしくお願いします。

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