新しい年になりました。
しかし、
「昨年、あ、いや、一昨年か」
などの訂正をするたび、まだまだ新しい年に馴染めていないというか、昨年を引きずって生きているような感覚からなかなか逃れられないでいます。
この感覚は、まるで前世の記憶を持ったまま生まれてきた少年みたいで、1年の初めにしか味わうことができず、気付けば失われているものなので意外と気に入っています。
自動販売機は売り切れ表示になっていても実は空っぽではなく、1本は残っているそうです。それは補充した後すぐに購入した時に、冷たいものや温かいものを提供するためとのことです。
新しい年を彩るものは、年賀状にしても、おせち料理にしても、福袋にしても、収録済みのテレビ番組にしても、実は新しくはありません。
それは前世の記憶であり、自動販売機の最後の1本です。
新しい年は少しずつ時間をかけて本当に新しい年になっていき、
そして今年になります。
今年もよろしくお願いします。
クリニックブログ
新しい年
2014年01月07日