岡山県倉敷市阿知1-8-10 武部不動産ビル2F 倉敷 駅のほとりの心療内科 まくらぎクリニック

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マイホームタウン

2013年11月27日

ぼくは岡山県で生まれ、岡山県で育ちました。
これまでの人生で県外に住んだことはあり、その土地土地で愛着も強く持ちましたが、やっぱり自分は岡山の人間であると感じています。そんな岡山県のPR活動がかなり迷走していて、目も当てられないことになっています。
このたびは「晴れ男、晴れ女」を募集したそうで、現時点で今後どうなるのかは分かりませんが、個人的にはちょっと残念に思っています。
性同一性障害(今後は呼び方が変更になる可能性も)という、こころの性とからだの性が一致せず、からだの性に対して違和感を持つ人たちがいますが、この治療において岡山大学は日本でもトップクラスの施設になっています。それを生かして、岡山は性をめぐる社会のあり方について先進的なことをPRする意味で、男や女と限定してほしくはありませんでした。
性的マイノリティの方々の象徴としては「虹」がよく使われますが、虹が見えるのは雨上がりの空なのだし。
そもそも、岡山を観光地としてPRするのは無理があると思います。観光客が少ないのは観光資源をうまくPRできていないから、なんて
「まだ本気出してないだけだから」
的な現実逃避はやめにして、岡山には魅力的な観光資源は乏しいという事実を直視する勇気が必要です。
たとえば美術館は、大きく2つに分けることができます。1つはコレクションが充実していて、常設展示だけで集客できる施設、倉敷の大原美術館などが代表的です。もう1つはコレクションより企画展示で集客する施設で、コレクションを持たない国立新美術館などが代表的です。
都道府県だって同じように、居住に適したところと、観光に適したところがあると思います。そしてその2つは相反する性質であり、北海道などの観光地に行くたび、地元の人は観光客が多くて暮らしにくいだろうなと感じていました。岡山には空港があって新幹線があるだけでなく、山陰や四国にもアクセスしやすいなど交通の利便性が抜群で、県南では雨も少なく雪もほとんど降らず、自然災害もめったに起こりません。おまけに観光客にも恵まれないとくれば、岡山は住むのに最適だと思います。
思い切って観光PRなどはやめ、
「観光客がいないから、暮らしやすいよ」
ぐらいに開き直り、定住の地として売り出した方が得策ではないでしょうか?
岡山県が必死で売りにしようとしている「晴れの国おかやま」というフレイズは、残念ながら間違いです。正確には、「晴れの国おかやま(ただし県南に限る)」です。
岡山の県北には蒜山という山があり、ここははっきり言って山陰の鳥取や島根以上に雪が降ります。なのに岡山の人、正しくは県南の人の多くは、
「岡山はほとんど雪が降らないよ」
ときっぱり言います。
「じゃ、蒜山は?」
と訊いてみると、
「ん~、県北は岡山であって岡山じゃないから」
みたいなひどい答えが返ってきます。
ところが同じ人に、
「ところで、岡山の有名人は?」
と質問してみると、
「B’zの稲葉とオダギリジョー」
という返事だったりします。
「いや、2人とも県北出身だけど・・・」
とつっこむと、
「県北だって岡山じゃん」
と平気で言ってのけます。
このダブルスタンダードなノリが、ぼくの中では岡山の人のイメージです。かなり辛辣な意見を述べてしまいましたが、故郷のことを思えばこそ、可愛さ余って憎さ百倍ということで大目に見てもらえたらと思います。
今後ともよろしくお願いします。

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