岡山県倉敷市阿知1-8-10 武部不動産ビル2F 倉敷 駅のほとりの心療内科 まくらぎクリニック

クリニックブログ

リチウム

2019年10月23日

本日は10月23日、化学の日です。
今年のノーベル化学賞は、リチウムイオン電池の開発に大きく貢献した、吉野彰氏らに決まりました。
ちなみにリチウム電池は一次電池と呼ばれる使い切りの電池で、リチウムイオン電池は二次電池と呼ばれる充電して繰り返し使える電池になります。
先日、クリニックの待合室の時計を新しくしたのですが、説明書には
「できればマンガン乾電池をお使い下さい」
と書いてあり、買い置きにはアルカリ乾電池しかなかったため、家電量販店に買いに行かねばなりませんでした。
しかしマンガン乾電池が見当たらなかったので店員さんに訊くと、案内された一角に実に肩身が狭そうにマンガン乾電池が並んでいました。
場所を教えてもらったついでに
「時計の説明書にマンガン乾電池を使うようにとあったのですが、どうしてなんでしょう?」
と質問してみると、
「アルカリ乾電池に比べるとパワーがない分、あまり電流が必要でない時計などには負荷がかからず適していると思いますよ」
と答えてくれ、さらに少し勿体ぶってから
「あとですね、マンガン乾電池は使い切っても、外してしばらく休ませると、なんと一回だけ復活するんですよ」
と得意気に追加情報をくれたのですが、心なしか”なんと”以降は声のトーンを落として、それとなく重厚感を醸し出していたような気がします。
思わず本当かよっ!とツッコみたい衝動にかられたものの、マンガン乾電池はたとえ力尽きても一回だけは復活する、という性質は都市伝説的で悪くないと感じ、
「では電池チェッカー(残量測定計)を使えば、マンガン乾電池が復活する瞬間が分かる、ということですかね?」
とやや食い気味にたずねると、予想以上の反応に危機感を募らせたのか、
「いや、復活するといってもちょっとだけなんで、あんまり期待しない方がいいですよ」
と急に及び腰になってしまい、ちょっぴり残念でした。
その後にざっと調べた範囲では、マンガン乾電池は休み休み使うとパワーが回復するのは有名な性質のようです。
最終的に死んでも一回だけ復活するというのはどこにも見つからなかったものの、個人的にはこういう伝説のたぐいは好きなので勝手に信じ込むことにしました。
というわけで、ならば電池チェッカーの方も用意しておかねばと考え出してみると、うんともすんとも言いません。
最近使っていなかったこともあり、電池チェッカー本体の電池が切れていたのでした。
電池チェッカーの電池はCR2032というタイプのボタン型電池で、これまた買い置きの中にはなかったので、再び家電量販店を訪れました。
CR2032のボタン型電池はパナソニック、東芝などの各メーカーから出ていましたが、maxellのものだけがマンガンリチウム電池という表記で、あとはリチウム電池という表記でした。
その違いが分からなかったので、ここでも店員さんを呼び、
「マンガンリチウム電池とリチウム電池は、どう違うのですか?」
と疑問を伝えました。
すると
「マンガンリチウム電池の方は、マンガンが入っているんですよ」
という、そりゃそうだろ的な回答しか得られなかったので、
「マンガンが入っていると、どう違うのですか?」
と追及してみたところ、顔色一つ変えずに
「マンガンが入っていても必ずしもいいというわけではなく、かといって悪いというわけでもなく、要はマンガンが入っているということなんですよ」
と小泉進次郎氏を彷彿とさせる中身カラッポの返事しかなく、呆れるより他になかったのですが・・・
久しぶりにmaxellの名を目にして、すぐに頭に浮かんだのは往年の宮沢りえのビデオテープのCMであり、お恥ずかしながら一気に充電完了し放電しかねない勢いだったため、慌ててmaxellのマンガンリチウム電池を購入して退散した次第です。
なお、それから調べた結果としては、マンガンリチウム電池とリチウム電池は全く同じもので、要はどちらも正極に二酸化マンガン、負極にリチウムを用いています。
そんなわけで早速、電池チェッカーの電池を交換することにしたのですが、電池が入っている箇所には蓋があり、ネジで留められていました。
ドライバーで開けてみると、そのネジは驚く程の小ささでした。
そして電池を新しくし、蓋を閉めようとしたところ、ネジが見当たらなくなっていました。
相当に小さなネジだったので、かなり隅々まで探したものの発見できず、ひょっとして万が一・・・ということでヘソの中も一応チェックしてみたのですが、以降ぽんぽんの調子があまりよくありません。
参考までに、ぼくは”ヘソのゴマを取るとお腹が痛くなる”という都市伝説の敬虔な信者です。
今後ともよろしくお願いします。

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