岡山県倉敷市阿知1-8-10 武部不動産ビル2F 倉敷 駅のほとりの心療内科 まくらぎクリニック

クリニックブログ

橋の話

2015年02月28日

今年になって静岡県浜松市で橋が落ちて、当時橋の上にいた2名の方がお亡くなりになるという痛ましい事故がありました。
実は当院に通院中の患者さんで、車で橋を渡っている時に橋が落ちてしまうのでは?と心配でお困りの方がいるのですが、
「大丈夫ですよ、橋なんて落ちるわけないじゃないですか~」
などテキトーな対応しかしてこなかったので、そのニュースを知った時には
「ヤバイ」
と少し青ざめてしまいました。また、その方の橋への不安がさらに強いものにはなっていないだろうか?と危惧したりもしたのですが・・・
次回の通院の際に確認してみたところそのニュースをご存知ではなく、結果的には余計な情報を提供してしまったようで反省してます。しかし、ラピュタ人の末裔でもない自分が橋の上にいる時に突然橋が落ちてしまったら一体どうすればいいのでしょうか?幸いにもこれまでそのような事態には遭遇していませんが、かつて橋がらみで困った状況に追い込まれたことはありました。以前に「ユリイカ」という回で、ナスさんという残念な大学時代の同級生を紹介したのですが、彼とまだ出会ったばかりの頃の話です。

「出身はどこなんですか?」
と彼に尋ねた時、事件は起こりました。しばしの沈黙の後で彼の口から飛び出してきたのは、
「橋の下!」
というまさかの返事でした・・・
あまりの衝撃に一瞬固まってしまいましたが、すぐに冷静さを取り戻して彼の方に目を向けてみると見事なまでのドヤ顔でこちらをじーっと見ていて、こちらの反応を待っているようです。会話をキャッチボールだとしたら、導火線に火のついた爆弾を投げ返されてきたようなもので、箸が転んでもおかしい年頃の女の子でもこれでは笑えないと思います。
・・・火は着実に進んでいき、どうしたものかと答えあぐねていると、ついに沈黙が破られる時が訪れました。
「あっ、笑った」
声の方を見ると、ナスさんがドヤ顔を少しゆるめ、勝ち誇ったかのように笑っています。意味がまったく分からず、再び固まるぼくのことなどお構いなしに彼の波状攻撃は続きました。
「今、ここ(口角の辺りを指し)がちょっと動いた。あっ、また動いた。さては笑うのを我慢してるな。まったく、こんなので笑うなんてレベルが低いぞ!」
火は一気に爆弾に到達し、世界中の橋が落ちたかのようなバルス級の破壊力でぼくの心はズタボロに打ち砕かれてしまい、もはや立っているのがやっとの状態でした・・・
さて先日の話ですが、食事をしていると何か堅いものを強く噛んでしまい口の中にかなりの痛みが走りました。まかさ異物?と思って
「何が出るかな?」
と取り出してみると、残念ながらそれは折れた箸の一部でした。当初は噛んだぐらいで折れる脆い箸に腹が立ちましたが、堅すぎて歯が欠けるよりはましかなと考え直しました。
今後ともよろしくお願いします。

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