はっきり言ってしまえば、ぼくの場合は父親の影響でした。
・・・といきなり告白しても意味不明なので、説明を補足しておかなければなりません。
少年時代はプロ野球では阪神を応援し、小学生の時にはラッキーなことに日本一の感動も味わうことができたのですが、ご存知のとおりその後チームは凋落の一途をたどり、俗に暗黒時代とも称される低迷期に突入していくことになります。
そんな負けてばかりの阪神の試合を見ていたある日、
「なぜ自分はこんな弱いチームを応援しているんだろう?」
とふと疑問を抱いてしまい、ファンになったきっかけを求めて可能なかぎり記憶をさかのぼっていくと・・・なんのことはない、幼少期に初めて買ってもらった帽子が阪神のキャップであったことに行き当たり、つまりは阪神ファンの父親による洗脳であったという事実が発覚し、あっさりと謎が解けてしまいました。
そして呪縛から解放されたぼくは阪神ファンから足を洗っただけではなく、ある特定のチームをずっと応援するというやり方そのものを改めることにし、その後はプロ野球についてはフリーの立場で接しています。
ではフリーとはどういうことかを説明すると、たとえば気になる選手がいればその選手の所属するチームの試合を積極的に見る、というだけのことです。
この頃だと日本ハムの大谷翔平選手やヤクルトの山田哲人選手などで、あと大リーグに行ってしまいましたがダルビッシュ選手の試合もついつい見てしまいます。
正直チームの勝敗はどっちでもいいのですが、勝ってくれた方がクライマックスシリーズや日本シリーズなどで見られる機会が増えるので勝ってくれた方がいいかな、という程度の応援です。
ただ最近ではそれに加えて、さらに別の角度からプロ野球を楽しむ術を発見してしまいました。
それは何かというと選手の応援歌で、レギュラーを張っているような選手にはそれぞれに応援歌があります。応援歌は球団がプロの作曲家に依頼しているわけではなく、私設応援団が勝手に作っているだけのようですが、これがなかなか侮れない、どころか実に素晴らしいのです。
なお個人的に最も好きな応援歌は広島の菊池涼介選手の応援歌で、それを聞きたいがために広島の試合はよく見てます。
しかし応援歌を聞くのは実はなかなか大変で、菊池選手は非常に積極的なので応援歌が始まる前に打ち終わってしまったり、法則がよく分からないのですがいい場面だと選手の応援歌ではなくチームのチャンステーマで応援されてしまったり、せっかく待ってたのにそれこそ空振りに終わることが結構あるのです・・・
それではここでBSニュースをお伝えします、
本日広島カープが2年連続8度目の優勝を決めました。
というわけで広島ファンの皆さん、本当におめでとうございます!!!
もちろんぼくも見ていましたが、今日の試合では7回に二死一塁で菊池選手が打席に入った場面で応援歌が無事に聞けたのですが、一塁ランナーだった田中選手が盗塁に失敗してくれたおかげで、次の回でも菊池選手の応援歌をまた聞くことができ、なんだか転校したら修学旅行2回行けちゃった的な、とても得した気分でした。
あと広島ではエルドレッド選手の応援歌も好きで、こういった素晴らしい曲を無償で作っちゃう私設応援団の応援歌でも広島は優勝だと思います。
しかしそれで気になるのは、こういった応援歌は応援団から半ば強制的に与えられるものなので、
「くそ~自分のよりアイツの応援歌の方がいいじゃないか」
とすねてしまう選手もいるのではないかと心配になる今日この頃です。
ぼくの少年時代はまだFAが始まる前で広島は本当に強いチームだったのですが、プロ野球界の制度の波の中で広島も阪神と同様に長い冬の時代を経て今に至ります。
でもあの頃の広島ファンには汚い野次のイメージが強いのですが、今の広島ファンは応援が素晴らしいと思うので、ぼくは昔よりも今の広島の方が好きです・・・
それではここでBSニュースをお伝えします、
ってコレ本当に要らないですよね、というBS1で野球を見たことがない人にはよく分からないネタで申し訳ありませんでした。
今後ともよろしくお願いします。
クリニックブログ
最近のプロ野球の楽しみ方
2017年09月18日