ぼくは世代が違うため、先日亡くなられた西城秀樹さんのことは正直あまり知らないのですが・・・
ただ「帰ってきたウルトラマン」の主人公が郷秀樹という名前で、これはおそらく郷ひろみさんと西城秀樹さんの名前を合体させたものと考えていたのですが、実は「帰ってきたウルトラマン」の方が2人のデビューよりも先であったことを後に知り驚いたものでした。
なお時系列的には逆になるのですが、村上春樹さんがデビュー当時に本名にもかかわらず、村上龍さんと角川春樹さんの名前を合体させたペンネームとよく誤解されていた、というエピソードの方は先に知っていたので、自然とそのことを連想していました。
ウルトラマンシリーズは小さい頃から好きで、初めて見たのは幼稚園の頃とぼんやり記憶しているのですが、内容を理解しながら真剣に見るようになったのは中学1年生の頃になります。
当時は部活動には一応所属はしていものの全く参加せず完全に隠れキャラと化しており、限りなく帰宅部員に近い幽霊部員として存在していました。
さてここで限りなく帰宅部員に近い幽霊部員という表現を使ってしまいましたが、そんな曖昧さを許さずに所属はどちらなのか白黒はっきりさせるとしたら・・・
どんなにサボっていても一応は部活動に所属していたのだから、四捨五入すると帰宅部員ではなく幽霊部員で決まりです。
ちなみに「帰ってきたウルトラマン」は、初代のウルトラマンがまた帰ってきたのか、それとも全然に別のウルトラマンがやって来たのかというと、それはもちろん後者でその名もウルトラマンジャックになります。
つまり、ウルトラマンと「帰ってきたウルトラマン」は同一人物ではありません。
ではここからが今回の本題になるのですが、昨今存在感がどんどん増してきているジェネリック(=後発医薬品)については、先発医薬品を本物とすれば本物と同じなのでしょうか?
この答えを薬剤師さんなどジェネリック推進派の人に求めると、おそらく
「有効成分が同じです」
と返してくると思われます。
そこであえてしつこく
「有効成分が同じ、ということは逆にいえば全く同じではないということですか?100%同じなのかどうかで答えて下さい」
と追及すれば、
「有効成分が同じということは添加物などは違うということですから、添加物まで含めてを100%とするなら同じではありません」
といったような回答になる可能性が高いです。
というわけでジェネリックは先発医薬品と100%同じではないとして、それでは肝心の有効成分は本当に100%同じと言い切れるのでしょうか?
この点についてはいろんな意見があるのは覚悟の上でズバッと斬らせてもらうと、ジェネリックの有効成分は先発医薬品の有効成分とは原料や製法が同じではない、という点で本物か偽物かというと個人的には偽物と考えています。
その証拠の一つはオーソライズドジェネリックというものが存在し、これは先発医薬品を作っている製薬会社の公認を得てその薬の原料や製法を教えてもらい製造されたジェネリックになるのですが、こんなものが存在するということは、逆説的にそうでないジェネリック(=ほとんどのジェネリックが該当します)は先発医薬品の有効成分の完成形から見よう見まねで製造されたものに過ぎない、ということに他なりません。
仮に出来上がりの見た目は同じであっても、原料や製法が違えば体内での安定性に違いがあっても全く不思議ではなく、全てのジェネリックが体内で先発医薬品と同じ動態を示すと信じる方があまりにも楽観的過ぎるでしょう。
しかもジェネリックは、有効成分が同じとされる先発医薬品がクリアしているから、という理由で治験などのデータも免除されているわけで、そんな怪しいものを先発医薬品と同等の薬と認めるのはちょっと無理があるような気がします。
そもそも名前も今でこそジェネリックとスタイリッシュになっていますが、一昔前はゾロって呼ばれていましたからね。
名前の由来はゾロゾロ出てくるから・・・という説もあるそうですが、いずれにしても以前のゾロには先発医薬品の安い劣化版というイメージしかなく、所詮はジェネリックなんて元ヘソ毛のギャランドゥと同じような言い換えでしかありません。
それはさすがに言い過ぎなのでは?というご指摘もあるかもしれませんが、本質的には、つまりは有効成分としては同じ、ということでご同意いただけると幸いです。
今後ともよろしくお願いします。
クリニックブログ
ギャランドゥ
2018年05月31日