岡山県倉敷市阿知1-8-10 武部不動産ビル2F 倉敷 駅のほとりの心療内科 まくらぎクリニック

クリニックブログ

失礼な言葉

2021年04月28日

最近もの忘れに困っているという患者さんが、
「でもこちらに来る日は、しっかり覚えていますよ」
と言ってくれたので、そうですかと悪くない気分に浸っていたところ、
「ええ、なぜかここに来る日と、ゴミの日だけは忘れないんですよね・・・」
との発言が続き、思わずコケそうになってしまいました。
口にした本人に悪気は全くなくても、実は失礼な発言というのは他にもあり、たとえば本屋で買い物をしてレジ袋に入れてもらった時のことです。
店員さんが袋の口をテープで止めようとしていたので、
「止めなくていいですよ」
とほんの軽い気持ちで伝えたら、
「いえ、止めておかないと、帰りに商品を入れられることがありますので・・・」
と見事に却下され、しっかりテープで止められてしまいました。
また別の店で、クレジットカードで支払いをしようとした際のことです。
カードの裏に名前を書いていなかったので、ペンを渡され署名するように促されたのですが、その店では本人確認が暗証番号であったため、
「暗証番号なら署名がなくても、いいんじゃないですかね?」
とささやかな抵抗を試みたところ、
「いえ、偽造クレジットカードの可能性もありますので」
と顔色ひとつ変えずに突っぱねられました。
以上になりますが、自分はそんな物言いはしないから関係ない、と安心している人でも、意外に気を付けなければならないのは、「頑張って(頑張れ)」という言葉です。
”うつ病の人は激励してはいけない”
というのは医師国家試験では定番なのですが、それ以前に日常生活レベルの話で、頑張っている人や、頑張りたくてもどうしようもない状況にある人に、安易に「頑張って(頑張れ)」と励ますのは、失礼にあたる場合の方が多いため、できるだけ使わない方が無難と思います。
なお、手術を受けて成功した子どもに「頑張ったね」と声をかけるのは、本当に頑張ったのは執刀医なので変な気がしますが、かといって執刀医を「頑張りましたね」と称えるのは、やっぱりいろんな意味で失礼になりそうです。
今後ともよろしくお願いします。

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