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古畑任三郎の時代

2021年05月28日

スーパーなどでカゴを使わず、そのまま商品を持っている人を目にすると、一見ワイルドに感じるかもしれませんが・・・
実はカゴが汚くてさわれないだけだった、と真相は180度逆であったりします。
また電車で席が空いているのに立っている人がいると、一見スマートな印象を抱いてしまうかもしれませんが・・・
実はシートが汚くて座れないだけだったり。
それから夏でも長袖を着ている人は、一見クールに映るかもしれませんが・・・
実は腕の汗が物に当たるのが嫌なだけだったりします。
必ずしも皆がそうではないかもしれませんが、少なくとも、ぼくの場合はそうです。

大学時代、たしか1996年の2月頃と記憶していますが、昼間にコンビニを訪れていました。
店内には客は他におらず、レジの店員二人の会話が筒抜けの状態でした。
そして彼らの話題が、当時、大人気を博していたTVドラマ「古畑任三郎」(第2シリーズ)のことになった際に、事件は起こりました。
「そういえば、今日の夕方から古畑の前の再放送が始まるよな」
と一方が軽いノリで口にしたところ、
「え!?本当、オレ前のやつ見てなくて、めっちゃ見たかったんだ、、、」
相方の反応は、自分が仕事中であることを完全に度外視したものであり、言い出しっぺもたじろぐ程に鼻息も荒く食いついたかと思うと、
「ちょっとビデオの予約してすぐ戻ってくるから、その間一人で頼むわ」
と一方的に言い残して、あっという間に店から飛び出して行ってしまったのでした。
かつてのラジオドラマ全盛期、人気の番組が始まる時間になると、「銭湯の女湯から人が消えた」なんて伝説がありますが、正直、真偽の程は定かではありません。
ただ、少なくとも1996年の古畑には、コンビニ店員を仕事をほったらかしにしてまで、家に帰らせるだけのパワーがあったことを、ぼくはこの目でしかと見届けました。
まっしかし、しょうがないです、たしかに古畑は面白いですから。
仮に自分がそのコンビニの店長でも、職場放棄の理由が古畑だったら、「やむなし」と大目に見たと思います。
もっとも、予約録画に帰ったのが「パパはニュースキャスター」なら、速攻でクビにしますが・・・

そんなわけで「古畑任三郎」をテーマにしたこともあり、冒頭のフリを生かして、「その犯人は・・・ぼくです」という話で終わりにしたいと思います。
ある日の診療で、男性の患者さんが中身が空と思われる、ペラペラのエコバッグを手にしていたので、
「エコバッグはよく使うんですか?」
とたずねてみました。
すると、
「はい、今日もこの後で薬を入れるのに使います」
との返答だったのですが、彼はふと思い出したように、
「そういえば先生、聞いて下さい。スーパーのレジでエコバッグを持っているのに、『袋は要りますか?』って訊いてくる店員がいるんですよ」
と一気にまくし立て、
「腹が立ったんで、次の時にはカゴにエコバッグを入れておいたのに、それでも『袋は要りますか?』って訊いてくるんですよ、これって絶対おかしいですよね?」
と激しく同意を求められたのでした。
「そうですね」
で受けて流せば楽ちんだったのですが、少し迷った挙句、自分の罪を認めることにしました。
「すみません、それは多分、ぼく(みたいなタイプの人間)のせいです」
と潔く頭を下げ、
「ぼくもエコバッグは持っていますが、スーパーで買い物をしたら、基本的にはレジ袋を買って商品を入れ、さらにそのレジ袋をエコバッグに入れます」
と事情を解説したのですが・・・
やっぱり買った物がこぼれたりしてエコバッグが汚れるのが嫌なのと、エコバッグで買い物してる風にした方が、SDGs(持続可能な開発目標)にも取り組んでる感が出せて一石二鳥なので、このハイブリッド式二重袋スタイルは、当分やめられそうにありません。
なんだか「古畑任三郎」ではなく、アメリカのTVドラマ「名探偵モンク」(主人公のモンクは強迫性障害という病気を持ち潔癖症という設定)に捧げるような内容になってしまいましたが、細かいことは気にせず大目に見てもらえると幸いです。
今後ともよろしくお願いします。

 

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