なぜか昔からガンダムではドムが好きでした。
ガンダムのプラモデルで、ジオングという脚のないモビルスーツにドムの脚を移植手術するのが流行った時も、ドムが気の毒でそれができなかったぐらいです。
しかし、そのドム愛の理由は謎でした。
そして時が流れて、ある日ナスをぼんやり眺めながら、ナスって何かに似てるなあ・・・という考えがふと頭をよぎると、
「ユリイカ！」
浮力の原理を発見し、こう叫んで風呂から飛び出し裸で走り回ったアルキメデスのように、軽い興奮状態になってしまいました。
”ナスってドムっぽい”
これが天啓にうたれたかのように頭に浮かんできたのです。
実はぼくの好きな野菜ランキング第1位はナスであり、精神分析学的な考察の結果、ドム愛はナス愛によるものだったことが発覚し、積年の謎が解けてスッキリすることができたというわけです。
さて本日4月17日は、”よいなす”の語呂合わせで、7がナスというのが苦しいですがナスの日です。ちなみに、サッカーではメッシとロナウドがライバル関係ですが、ナスのライバルはキュウリということで異論はないと思います。
ではキュウリの日は？
何せライバルですから”よいきゅうり”で、9がキュウリとやはり苦しいですが4月19日です。
なお全く個人的な意見で恐縮ですが、ガンダムでナスがドムならキュウリは旧ザク（近年ではザクI）で、サッカーだとメッシがナスでロナウドがキュウリのように思います。
話をナスとキュウリのライバル関係に戻すと、キュウリもいいのですが、やっぱりぼくはナスの方が好きです。
しかし最近では、どうもキュウリの方が勢いがあるように感じられて残念です。
ナスが『一富士二鷹三茄子』の初夢トリオに入ったことはたしかに快挙ですが、所詮は日本の正月に限定された話だし、実際に初夢にナスが出てきて喜ぶ人はいないのではないかと思います。ナス好きのぼくでさえ、全くうれしくありません。
一方のキュウリはというと、「世界一カロリーの少ない野菜」としてギネス世界記録に登録され、ギネス世界記録も単なるビール会社の記録本ですが一応は世界レベルで、その話題は聞いた人をクスッと笑顔にさせるのではないかと思います。
それ以外にもキュウリは、おしゃれにも敏感です。
美容方面で、キュウリはパック分野に進出して女性の支持を得ています。一方その頃ナスは・・・何と麻婆方面に進出し麻婆ナスになっていたりします。
では麻婆とは何か？というと、麻婆とは「あばた顔のおかみさん」という意味で、あばたというのは発疹の痕のことです。
ん～、おしゃれ分野での差はかなり大きいようです。
「ナス、大丈夫かな？」
と心配していると、大学時代の同級生ナスさんのことを思い出しました。
ナスさんは男性で、さん付けなのは浪人の関係などで年が少し上だったからです。ぼくはナスさんとは割に親しくしていましたが、彼は少し残念な人だったので、「もう会いたくない！」と思うことも何度かありました。
では、どういう残念な人だったのか？
ここで、彼の人となりが一発で分かるエピソードを紹介します。
大学6年生の冬、ナスさんは卒業試験に落ちてしまいました。
ぼくは幸いにも医師になることができ、約1年が経った頃に彼から連絡があり、彼も無事に卒業して医師国家試験も終わったということで、会おう！と話がまとまりました。
そして当日、待ち合わせの場所に行くと・・・
1年前には「もう会いたくない！」と思っていた時もあったのに、さすがに久しぶりに会う学生時代の友人だったので、彼を見つけた時には何だかうれしくなってしまいました。
そんなぼくに気付いた、彼の1年ぶりのひとこと。
「おっす！今、給料いくら？」
キター！
これこれ、この感じ。
全く変わってないなあと少し感動したものでした。
やっぱりぼくは、ナスが好きです。
今後ともよろしくお願いします。