今さらな話題で恐縮ですが、お盆の時期になるとニュースなどで見かける、とうろう流しという実に情緒的な行事があります。
個人的には参加の経験どころか生で見たことすらないものの、前から気になっていたのはアレって途中どこかで回収しているのでしょうか?
川に捨てたゴミが海に流れ、最終的にマイクロプラスチックによる海洋汚染が問題となっている昨今、その行方が気になって仕方ありません。
同様に、春先に一部の地域で行われる流し雛という行事も、最終的にあの雛人形がどうなっているのかを想像すると、とても複雑な気持ちになってしまいます。
厄よけの行事と説明されても、雛人形の立場的には恨みしかなく、逆に不幸を招くのでは?という疑問を抱かずにはいられません。
そういえば、アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞した、濱口竜介監督「ドライブ・マイ・カー」を最近ついに観ました。
主人公が愛車を専属のドライバーに任せざるをえない状況になり、やがて二人の間に心の交流が芽生えていく・・・という超粗筋ですが、それで連想するのは、旅館などに車で到着すると、スタッフが車を預かり、どこかに移動させてしまうことです。
どんな車であろうと半強制的にキーを受け取り、サクッとエンジンをかけ走り去る後ろ姿には、ひょっとして副業で自動車窃盗団でもやっているのでは?との懸念すら高まりかねません。
それはさておき、車は一体どこに?と考えを巡らせながら、屋根もなく舗装もされていない土地で、密密に集められている場面を思い描くと、宿で優雅な夜を満喫している自分との対比に、なんだか車に申し訳ない気がしてしまうのです。
今後ともよろしくお願いします。