センター試験も始まり、受験シーズンになってきました。
では受験生にとって試験とは何ぞや？と考えてみると、
普通の受験生→「試験とは問題との闘いです」、
優秀な受験生→「試験とは自分との闘いです」、
一部の受験生→「試験とは試験監督との闘いです」
といったところでしょうか？
ちなみに、
その敵である試験監督の場合→「試験とは睡魔との闘いです」
と思うのですが、いかがでしょうか？
賛否両論あるかとは思いますが、少なくともぼくの場合はそうでした。
ロンドンオリンピック金メダリストの内村航平選手によるとオリンピックには魔物がいるそうですが、試験監督として臨む試験会場には、間違いなく睡魔がうじゃうじゃ潜んでいます。
かつてセンター試験の試験監督を何度かやったことがあるのですが、それはもう忍び寄る睡魔との壮絶なる死闘であり、ぼくは毎回その魔の手に落ちてしまったのでした・・・
大学生の頃でしたが、「カンニングは1人残らず見つけて地獄へ落とす！」という”撃墜王”の異名を取る、試験監督に命を賭けてる教授がいて理解に苦しみました。
しかし、自分が試験監督をやるようになり、睡魔とのガチンコバトルを経験してからは、彼がなぜにカンニングハンターになったのか、少しだけ謎が解けた気がしました。
おそらく彼も試験監督をしながら、迫り来る睡魔に真剣に苦しみ、悩み、もがき、どうやって克服すべきか考え抜いたと思います。
その結果、試験監督をしながら何か集中できるものがあれば、睡魔は自分を対戦相手に選ばないかもしれないとの答えに到達したのではないでしょうか？
そして、軽いノリでカンニングを探し始めたところ、その面白さにはまってしまい、カンニングハンターが誕生したと推察されます。
もしこれが事実だとすれば、あまりにも哀しい話です。
ぼくは基本的に睡魔にからまれやすい方で、たとえば映画館でもよく眠りこけます。
中でも金字塔はあの「タイタニック」で、ディカプリオ登場前に早々と沈没し、ディカプリオ退場後に復活したので、タイタニック＝老婆の映画という感想しかありませんでした。
映画以外でも気付けば眠ってしまっていることが多いので、睡魔の他にも近くに名探偵コナンがいるんでないの？と疑うこともしばしばです (*)。
なお、開院後の診療では、幸いにも睡魔とは無縁ですのでご安心下さい。
東北のねぶた祭りの”ねぶた”は、”眠たい”に由来するという説があり、睡魔を追い払うための祭りとされています。
本場のねぶた祭りにはまだ行ったことはないのですが、そのスピンオフ企画である高梁市の「マンガ絵ぶた祭り」は訪れたことがあり、その効果かもしれません。
ちなみに”枕木”は、英語でsleeperといいます。
今後ともよろしくお願いします。

* 名探偵コナンは腕時計型麻酔銃を使い、周囲の人間を眠らせて推理を披露します (主に毛利小五郎ですが)。実は本文のカンニングハンター誕生に関する推理の部分もあまり記憶になく、ひょっとすると・・・