物心ついた時から何となく秋が好きでしたが、はっきりとそれを自覚したのは中学生の頃です。
秋には英語で「fall」と「autumn」の2つの呼び名があると知った時、まっさきに頭に浮かんだのはガンダムに出てくるシャアでした。ご存知ない方のために一応説明しておくと、主人公アムロの宿命のライバルである彼には「キャスバル・レム・ダイクン」と「シャア・アズナブル」の2つの名があります。シャアの乗るモビルスーツは基本的に赤色で、シャア専用=赤というイメージは強いと思います。そして秋といえば紅葉ですが、まさにシャア専用カラー。
・・・やるじゃないか秋、と気付いて以来の秋ファンです。
そんなわけで開院にあたり、その時期が秋になったのは必然の流れでした。
秋といえば普通は10月か11月を指すと思いますが、ものごとの始まりとしては10月の方が自然な気がして今月からのオープンとしました。大好きな秋からの新しい出発は、人生のターニングポイントに何だかふさわしく思えました。
しかし、ここに落とし穴が。
10月スタートということは、暑い暑い8月や9月に準備をしなくてはなりません。遠足前夜のわくわく感のように、開院だって実際のオープンよりもその準備をしている期間の方が、夢や希望が限りなくあふれていて楽しいものです。遠足の終わりが家に帰るまでなら、その始まりはおやつを買いに行っている時からなのであって、開院にしても準備をしている時からその物語は始まっています。できればその時期も秋に楽しめれば、たぶん100パーセントの秋の開院でした。秋が好きで秋に開業を計画しているという人は、10月から準備して11月にオープンする方が完璧かもしれません。
でも、汗をいっぱいかいたのも、今となってはいい思い出です。
いろんな人に支えられ、はげまされ、季節をこえて100パーセント以上の開院になりました。
今後ともよろしくお願いします。