プロ野球では、現在日本シリーズが開催されていますが、個人的に最も印象に残っている日本シリーズは、1985年の阪神タイガース vs 西武ライオンズの対決になります。
当時は日本シリーズが平日の真っ昼間に行われていた時代で、小学5年生の担任だった田中先生は(「大森君」)、こっそり消音でTV中継を見せてくれていました。
おそらくクラス内で野球に興味があった人は、全員阪神ファンだったと思われますが、ご多分にもれず自分もそうでした。
今でこそセ・リーグとパ・リーグの格差は解消されている気がしますが、その頃の野球の人気はセ・リーグ>高校野球>野球拳>>>パ・リーグのような序列だった記憶があります。
まず西武球場で阪神が2連勝し、その後に甲子園で2連敗して迎えた第5戦の初回、掛布選手がバックスクリーンに飛び込む先制3ランを打った時には、感極まって大歓声をあげてしまい、ガラッとドアが開けられ、周囲のクラスの先生が様子を見にきた程でした。
しかしリモコンもなかった時代に先生は一体どうやったのか、電光石火の神業でTVは消されており、ぼくらも瞬時に何事もなかったかのように振る舞うことに成功し、どうにか事なきを得たことを今も覚えています。
なんだかその時、田中先生の下にクラスが一つになれた気がしたものでした。
結局その第5戦で勝利した阪神は、西武球場で行われた第6戦で日本一を決めるのですが、MVPはシーズン3冠王だったバース選手がそのまま打ちまくって獲得しました。
バース選手は神様仏様バース様!なんて崇拝され、ぼくも今でも背番号の44という数字を見ると心ときめくぐらい好きでしたが、それにならって表現すると田中先生は、さしずめ堕天使といったところでしょうか?
ただ前述の掛布選手が3ランを打った投手は、小野という名前だったので少しだけ複雑な気分でした。
今後ともよろしくお願いします。
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日本シリーズ
2022年10月23日