クリニックの診療日について、まず最初に決めたのは、”土曜日は半ドンで”ということでした。
個人的な話をすると、土曜日は小学校から高校までは半ドン、大学では休日、医師になってからはオンもオフもありますが、半ドンはありませんでした。
少年時代、1週間の中心は土曜日で、それは翌日が休みという安心感だけでなく、半ドンの持つ意味は大きかったと思います。出世して休日になってしまった土曜日には、”お前、変わっちまったな” と違和感をずっと持っていました。
半ドンの土曜日の午後は、解放感やウキウキ感でいっぱいで、それは朝から休日一筋の日曜日とは一線を画するものでした。
「とりあえず頑張ったもんね」という大義名分に加え、明日は休みということで不死身の身体に無限の時間を手に入れたような気にさえなっていました。あやや風にいうと、『Yeah!めっちゃ半ドン』というところでしょうか。
そんな半ドンの土曜日が普通にある暮らしが、久しぶりに戻ってきました。「ただいま」なのか「おかえり」なのか分かりませんが、また会えて良かったです。
開院していろいろとありまして、10月は午後休診=半ドンの日が多かったのですが、実は土曜日以外の半ドンについての比較・検討も兼ねていました。
その結論として、やっぱり土曜日には半ドンが似合いますし、半ドンといったら土曜日であり、半ドンの中のドンは土曜日以外にはありえません。土曜日の名称は土星に由来しているのですが、半ドンでない土曜日なんてリングのない土星みたいなものです。この件に関しては今後も追跡調査が必要ですので、当院がある日半ドンになっていたら、「そういうことなのね」と大きな心でご理解していただければと思います。
なぜに土曜日でない日に土曜日のことを書くの?と疑問の方もいるかもしれませんが、週刊少年サンデーだって日曜日発売ではないので、温かく見守ってもらえると助かります。
今回は2回分を同時更新です、よろしくお願いします。