ガッチャマンなら
「誰だ 誰だ 誰だ~♪」
森元首相なら
「Who are you ?」
うる星やつらのラムちゃんなら
「ダーリン?」
というザワザワ感満載の中で行われた先日の記者会見。
まさか、ふなっしーよりも先に現代のベートーベンの中の人を見ることになるとは思いもしませんでした。今回は、実際には聞こえるのに聞こえないふりをしていたことが問題だったわけですが、それでは逆はどうなのでしょう?
本当は聞こえないのに聞こえるふり、つまり健常ではないのに健常のふりをする場合は?
たとえば、福島の原発について汚染水の処理などまだまだ問題は山積みだというのに、
「コントロールできてます!」
と公の場で堂々と言ってのけた人がいました。
これらは1枚のコインの表と裏の関係ですが所詮は偽コインであり、残念ながら価値は全くありません。では、本物のコインとはどんなコインなのでしょう?
あの時、逃げるように言われても聞こえないふりをして周りの人を助けるためにそこに残った人の勇気が表で、震災後に本当は寒かったり、お腹が減って大変なのに自分は大丈夫って聞こえるふりをした人の忍耐力が裏のコインでしょうか?
これはまさに奇跡のようなコインですが、美しすぎて本物のコインというにはおそれ多いです。
たぶん逃げても誰も責めなかったし、寒くてお腹ペコペコだよって泣いても許されたし、もっと自分のことを大事にしてもよかったと思います。
本物のコインはそんなに美しいわけではないし、醜さみたいなものでさえも不純物として混じっているのがむしろ当たり前であったりします。
一例を挙げてみると、なんとか必死で生き残った人の生き残ることができたことへの感謝が表で、生き残ってしまったことへの罪悪感が裏のコインは、本物のコインと言ってよいと思います。
このコインはとても不安定で、よく表と裏がひっくり返ったりするのですが、なるべく表が上で安定するように支えていける世の中になれば・・・と祈ってやみません。
今後ともよろしくお願いします。
クリニックブログ
1枚のコイン
2014年03月11日