岡山県倉敷市阿知1-8-10 武部不動産ビル2F 倉敷 駅のほとりの心療内科 まくらぎクリニック

クリニックブログ

9日間の秘密

2017年05月14日

ようやく大型連休も終わって普段の日常が戻ってきましたが、結果としては特に大きな変化もなく、以前と同じように仕事にいそしんでいます。

結果としては特に大きな変化もなく。

この大型連休では当院も9日間の長い休みをいただいていましたが、中国銀行が連休を利用してシステムの移行作業をやっていたように、実はぼくも個人的にシステムの移行作業をしていました。
では個人的なシステムの移行作業とは何ぞや?という話ですが、もう時効なので白状すると顔面のシステム移行作業を秘密裏に行っていたのです。
おっともちろん、プチ整形などではありませんよ。
となると・・・
前々回のブログでクラシコのメッシに激しく感動したことを書きましたが、そんなメッシへの憧れが爆発してついに臨界点を突破してしまい、思い切ってメッシと同じ髭ボーボーに顔面のシステムを移行してみることにしました。
このシステム移行作業における最大の問題点は、中途半端な無精髭の途中経過を見られるのがとても恥ずかしいという点に尽きてしまうのですが・・・
ラッキーなことに今回は9日間も仕事がないためそれを回避できる可能性があり、それならばこれはもうチャレンジするしかない!というわけで鼻息も荒く髭を伸ばし始めました。
といっても人生で1週間以上も髭を放置したことはこれまでになく、自分の髭はかなり濃い方という自覚はあったものの、9日間で実際どこまで育ってくれるのかは全く未知の世界でした。
とりあえず
4/29~5/6  髭を剃らない
5/7            散髪屋にてボーボーになった髭のお手入れ
というシステム移行作業の完璧なスケジュールを立てることから始め、それに従って毎日を過ごしていきました。
そして時はあっという間に流れ、気付けば連休の最終日である5/7の朝を迎えたのですが、鏡に映った自分の髭には正直なところガッカリしかありませんでした。
思い描いていた発毛プランに比べるとボーボーには程遠く、これぞまさしく最も危惧していたウルトラセブンの変身中のような中途半端なカッチョ悪さではありませんか!
ちなみにウルトラセブンの変身中ってのはこんな感じです。

しかし散髪屋の予約時間を朝イチにしていたのでいつまでも落ち込んでいるわけにもいかず、ここはひとまず気を取り直して散髪屋に向かいました。
中に入ると受付に担当の人がいたので目が合い、彼の口が「い」の形になったところでどうやら生え散らかされた髭に気付いたらしく・・・
目は大きく見開かれ唇は「い」の形のままで固まってしまい、びっくりされるかな?とは思っていましたが予想以上のリアクションでした。
でも向こうもプロなのですぐに我に返ったようで
「い、いらっしゃい」
と挨拶をされたので、こちらも
「ども」
と返事をして、席に案内されて散髪が開始となりました。
「休みが9日あったんで、ずっと髭を伸ばしていたんですよ」
と早々にこちらから切り出すと、
「あっそう、なんか触れちゃいけないのかと思ったよ」
と彼はホッと安堵した様子で返してくれました。
それから彼に顔面のシステム移行作業=髭ボーボー計画について相談すると、
「まっ、せっかくだからやってみたら」
と温かく背中を押してもらったので、実はこのまま進むか戻るか迷っていたのですが、初志貫徹で剃らずに連休明けを迎える決意を固めることができたのでした。
普段なら散髪の間はとりとめのない雑談をするのですが、この日ばかりは今後の参考のために髭のお手入れについての質問をし続け、彼からはそれに対してとても実践的な回答をたくさんもらうことができました。
その結果、考えていた以上に髭のお手入れが面倒という事実が徐々に明らかになっていき、自分の計画がいかに甘いものだったのかを思い知らされたのでした。
しかもお手入れ以前に現時点での髭は変身中のウルトラセブンのような中途半端な姿であり、いろいろ考えていると明日から仕事を始めることへの不安が尋常ではない加速度で強大になってきたため、
「はい、終わり。これでよろしいですか?」
と合わせ鏡を使って散髪の最後の儀式をされた後で、
「あの・・・やっぱり髭剃ってもらっていいですか?」
と勇気を振り絞ってお願いし、9日間いつも一緒だった髭に別れを告げることにしました。
以前に「どうかお察し下さい」という回で、散髪の最後に「これでよろしいですか?」と終了のホイッスルが吹かれた後で「よろしくないっ!」とアディショナルタイムを要求できる日本人などいないと書きましたが、まさか自分が反論できるとは我ながらちょっとした驚きでした。
ただその少し前にカレーが有名な喫茶店に行った際に、となりの席でカレーを食べていた人たちが
「ここのカレー辛いね」
と感想を述べていたので、迷いに迷った挙句に全勇気を総動員して甘口を注文したのですが、その時の方が必要な勇気の総量としては多かったような気がします。
そんなこんなで顔面のシステム移行作業は頓挫してしまい、結果としては特に大きな変化はなく髭については前と変わらぬ生活です。
今後ともよろしくお願いします。

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