岡山県倉敷市阿知1-8-10 武部不動産ビル2F 倉敷 駅のほとりの心療内科 まくらぎクリニック

クリニックブログ

雷恐怖症

2016年09月30日

パワハラことパワーハラスメントのイメージとしては、上から下への攻撃というのが一般的ではないかと思うのですが、実は下から上への攻撃もパワハラに該当することをご存知でしょうか?
パワハラのために不調となり当院を受診される方の中にも、日本人離れした部下からの突き上げが原因というケースが時に見られます。
雷についても「雷が落ちる」なんて表現があるぐらいなので、当然に上から下に向かうものという固定観念があるかもしれませんが、実は下から上に向かうという上がる雷もあるそうです。
というわけで雨の日が続く最近の天候に本ブログもここ2回は影響されてきましたが、今回はテーマを雷にしてその完結編とし、青空が続く日々が早く訪れてくれることを心から願っています。
世には「高所恐怖症」や「閉所恐怖症」などのいろいろな恐怖症がありますが、日常診療の場面で遭遇する機会が多いのは個人的には「雷恐怖症」でお悩みの方々です。
もっとも雷に対する恐怖を主訴に受診されることはごく稀で、別の相談を受けている中でたまたまそれが発覚するというのがパターンとしては多いと思います。
雷が苦手であることが分かった後でもその治療にまで話が発展することはほぼなく、
「困ってるんですよね」
「大変ですね」
といった程度の会話で終わることが多いです。
ある時、雷恐怖症の患者さんとの雑談中にふと思い出したので、
「ところでエクレアは好きですか?」
と質問してみたことがあります。
「えっ・・・好きですけど」
「そうですか、実はエクレアって、フランス語では雷って意味らしいですよ」
「へえ、そうなんですか」
といった会話でその時は終わりましたが、次回の受診の際に
「エクレアって知って、雷がちょっとだけ恐くなくなりました!」
と喜んでくれたのに気を良くしてしまい、別の患者さんにもその話をしてみました。
するとその結果、
「エクレア食べられなくなっちゃいましたよ」
と後日言われてしまったことがあり、もうそれ以来余計な助言はしないように心掛けています。
しかし雷恐怖症で思い出すのは、大学生の時に家庭教師をしていたヒデズミ君という少年のことで、当時たしか彼は中学2年生でした。
ヒデズミ君はとても素直な少年で・・・ある時彼が社会科の問題を解いているのを見ていると、
「人口が一番多い国は?」
という問題に対してニュージーランドと回答していたので、
「おいおい、なんでニュージーランドなの?」
と思わずツッコんでしまったところ、
「ああ、乳児ランドだから赤ちゃんが一番多い国って友達が教えてくれたんだ」
と目をキラキラさせながら答えてくれた、という実にほほ笑ましいエピソードの持ち主です。
もちろん答えは中国ですが、そんな人を疑うことを知らない彼は、どこから見ても絵に描いたような箱入りのおぼっちゃまでした。
ただ、その頃の彼は思春期にさしかかっていたらしく、
「オフクロがうるさいんですよ」
とぼくの前での母親の呼び方を、ママからオフクロに変更し始めていました。
いや~絶対に実際はママって呼んでるよな~と疑いながらも、あえてそこはスルーしていたある夏の日、事件は起こったのです。
その日は彼の祖母の家で家庭教師をしていたのですが、
「ババアがうるさいんですよ」
とぼくの前ではおばあちゃんのことをババア呼ばわりしていたので、いや~絶対にそうは呼んでないだろうな~とまたまた疑ってしまいましたが、わざわざ深追いはしませんでした。
その日は雨が降っていましたが、雨が激しくなるにつれて時にピカッと光ったり、ゴロゴロという音が聞こえ始めていました。ぼくらが勉強していたのは2階にある窓の大きな部屋で、徐々に光の量やゴロゴロという音が激しくなっていき、家が古いこともあってか雷のたびに家全体が細かく振動しているかのようでした。
ふと彼を見ると普段とは様子が明らかに違い、顔面蒼白で完全に落ち着きをなくして小刻みに震えていたので、
「おい、大丈夫?」
と声をかけると
「だっ大丈夫です」
となんとか返事をしてくれたものの大丈夫ではないことは明らかで、うーんと考えた結果ひょっとしたらとひらめき、
「トイレだったら行けばいいよ」
「違います」
といったやりとりをしていましたが、その間にも雷はさらに強くなっていき・・・
そしてついに、その時は訪れました。
ピカッ!
その日最大の稲妻とともに
バリバリバリッ!
その日最大の雷鳴がとどろくと・・・
その瞬間に部屋の戸が突然ガバッと開いておばあちゃんが飛びこんでくると、彼は素晴らしい勢いで飛び上がっておばあちゃんと向かい合い、
「ヒデちゃん!」
「ばあば!」
と泣き叫びながら抱き合う2人の姿を稲妻がフラッシュのように照らしていました。
ぼくがリアルに「ばあば」を耳にしたのは、後にも先にもその時しかありません。
それにしても、まさか中2で「ばあば」とは完全に想定外でした。
そういえば回転寿司チェーンの大手4社(「くら寿司」「スシロー」「はま寿司」「かっぱ寿司」)の1つであるかっぱ寿司が、「大手4社の中で一人負け」との理由でロゴを一新するなどして巻き返しを図るそうです。
しかし・・・「地震」「雷」「火事」「親父」における「親父」の一人負けっぷりよりは、はるかにましだと思うのですがいかがでしょうか?
今後ともよろしくお願いします。

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