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Tom and Jerry

2019年07月26日

大阪の大丸心斎橋店で開催中の「トムとジェリー展」に行ってきました。
ぼくは「トムとジェリー」が大好きで、猫派か鼠派かでというと圧倒的に猫派になります。
少年時代の自分にとって、トムは完全にスーパースターでした・・・
実はこれまでに何度か、
「あっ死んじゃうかも?」
と死を覚悟したことがあります。
幼稚園の頃に友達と近所の崖を登っていて、途中で上にも下にも動けなくなり、頂上から野犬の遠吠えが聞こえてきた時、人生終わったな・・・と悟ったのがその最初でした。
そして約10年前に雨の高速道路で、思いっきりハイドロプレーニング現象が起こってしまい、車が左から右に滑るように移動し中央分離帯が目の前まで迫ってきた時、人生オワタ\(^o^)/と悟ったのが直近になります。
その間に当たる小学生の頃のとある夕方、「トムとジェリー」の再放送を見ていて笑いが止まらなくなり呼吸が苦しくなってきた時、トム師匠に笑い殺されるのなら本望かな?と悟ったのですが、すんでのところで生還することができました。
そんな命懸けで愛した「トムとジェリー」で、個人的に最も特筆すべき点はといったら・・・
小学生の頃、わが家に初めてビデオデッキが登場し、親がビデオテープに録画していた映画を早送りしたり巻き戻して見た時の衝撃が、今でも脳裏に鮮明に焼き付いています。
ただ速く動く、そして、ただ逆に動く、という初めて目にする動きに脳内の新たなる回路が開き、さらにそれを自分が支配しているという万能感に酔いしれたものでした。
しかし繰り返しているとすぐに目も脳も慣れてきて、冷めやすく飽きっぽい子どもは早々と退屈し始めていました。
そんな時、「トムとジェリー」を早送りと巻き戻しで見た衝撃を、ぼくは今でも決して忘れることができません。
早送りで見ても話の展開が分かり存分に楽しめる上に、巻き戻しで見てもなんとか話の展開が分かりどうにか楽しめてしまうなんて、、、その全方位的な無敵の面白さには脅威すら感じたものでした。
早送りはおろか巻き戻し(おっと、最近のレコーダーやプレイヤーでは早戻しですか)で見ても楽しめる、完璧な面白さの「トムとジェリー」を逆に台無しにさせる方法などないのでは?と考えてしまいますが・・・なんとそれがあったのです。
音楽劇「トムとジェリー夢よもう一度」(https://www.musical-tomandjerry.jp/)こそまさにそれで大爆死間違いなし、さすがの「トムとジェリー」も2.5次元化では超絶劣化は免れえず、どこまでオリジナルを冒涜できるのか、恐いもの見たさで逆に興味が湧いてきてしまいました。
ちなみに、では「トムとジェリー」の面白さを活字化、つまり小説にすることは可能でしょうか?
あの視覚的な動きの面白さを文章で表現することは不可能な気がしますが、「トムとジェリー」っぽい話というだけなら、これまた敬愛する故・星新一氏の「理想的販売法」(新潮文庫『午後の恐竜』に収録)という作品が若干それっぽいので気になる人は読んでみて下さい。
最後に世界不死身キャラ・ランキングでは、永遠にトムが1位で殿堂入りかと確信していたのですが、1998年になんと日本からトムをも上回る不死身キャラの新星が登場しました。
それは久米田康治氏の「かってに改蔵」というマンガに出てくる坪内地丹で、第8話の「学校の海パン」(単行本第1巻収録)という話で一気にブレイクし、第62話の「盆トゥビーワイルド」(単行本第6巻収録)では成仏して逆説的にまさかのトム超えを達成した時、その偉業には本当に胸を打たれたものでした。
今後ともよろしくお願いします。

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