岡山県倉敷市阿知1-8-10 武部不動産ビル2F 倉敷 駅のほとりの心療内科 まくらぎクリニック

クリニックブログ

立ち読みの矜持

2015年06月06日

「一番好きなラーメンは何ですか?」
と訊かれたら、皆さんならどう答えるでしょうか?
ぼくの場合は、迷うことなく真夜中に食べるラーメンで決まりです。
ほとんどのファミレスは深夜には料金が割増になりますが、個人的な見解ではほとんどのラーメンは深夜には美味しさが割増になるような気がします。
夜も遅くに「あ~体に悪いんだろうなぁ」とか後ろめたく思いながら食べるラーメンは別格で、うどんを昼行性とするとラーメンは夜行性に属するのではないでしょうか?
そしてぼくは本屋に出かけるのも好きですが、一番好きな本屋は・・・
同じく真夜中の本屋で決まりです。
やっぱりお客さんが少ないので純粋に落ち着けるというのも魅力的だし、本を買う時に行列ができないのが本当に助かります。
というのも、ぼくは領収書をもらうので、行列が長いとなかなかプレッシャーになるからです。
「こいつ、○○○なんかで領収書もらってるよ!」
とか思われてたらどうしよう?なんて心配しだすと、結構グサグサきちゃうのです。
って、そんな変な本で領収書をもらったりはしていませんので、もし税務署関係者でアップを始めた方がおいででしたら、とりあえずは落ち着いていただければと思います。
そういえば、今でこそあまり立ち読みをしなくなってしまいましたが、かつて大学生の頃は本当によく立ち読みにいそしんでいたものでした。
ぼくが大学生の頃は携帯電話の黎明期で、まだまだ一般に普及しているとはとても言えず、ぼくも含めて周囲にも持っている人はほとんどいませんでした。それでも当時は友人との待ち合わせで、『めぞん一刻』のようにすれ違うこともなくちゃんと会えていました。その理由はというと、たとえ待ち合わせ場所で会えなくても、友人が大学の前の本屋に行ってみると、かなりの確率でぼくが立ち読みしているという法則があったからだと思います。
中には
「おいおい、きちんと待ち合わせ場所に行こうよ」
というツッコミもあるかもしれませんが、まあそんなに慌てないで下さい。
実はこれには、いろいろと深い事情があるのです。
その頃ぼくが最も待ち合わせをしていたのはOという友人で、医師国家試験=国試の勉強を一緒にやっていました(当時の医学生は国試の勉強を友人同士でやっていましたが、その理由はおそらく独りだとくじけそうになるから、という消極的なものだったのではないかと思います)。ぼくもかなり時間にはルーズな方でしたが、Oはそのはるか上を行く男でした・・・
ある日、大学でOと一緒に勉強をする待ち合わせをしていた時、ぼくは家から大学に自転車を必死にこぎフルスロットルで向かっていたのですが、もうすでに約束の時間は過ぎてしまっていました。当時は大学の近くにTSUTAYAがあって、その日が期限のビデオを持ってきていたのですが、帰りに寄ると遠回りになってしまうということもあり、
「まっ、急がば回れということで」
と発想を転換してTSUTAYAに寄り、無事にビデオを返却しました。
そして、せっかく来たからついでに何か借りちゃおうということになり、
「まっ、罪を憎んで人を憎まずということで」
と気持ちを切り替えてビデオのコーナーに行くと、ゴルファーがグリーンのラインを読むようにビデオをじっくりと物色中のOの姿を発見した時の衝撃は、今もなお忘れることができません。
そんなぼくらだったので、たとえば夕方の4時に待ち合わせをして会うのは6時なんてのは決して珍しいことではありませんでした。今にして思えば、携帯もなかったのに会えずじまいの日がなかったなんて、まるで奇跡みたいだったなあと感心するばかりです。
ぼくが無事に国試に通ったのは多分Oとの勉強のおかげだし、その頃に立ち読みをしまくっていた賜物が、このブログといっても決して過言ではないと思います。
時々質問されるのですが、ここ数年のぼくは本らしい本はほとんど読んでいません。
人生で最も本を読んでいたのは、間違いなく大学の前の本屋で立ち読みに励んでいた頃であり、『ドラゴンボール』の最終回を読んだのもそこだったし、酒鬼薔薇聖斗の写真を見たのもその場所だったし、ジャンルとかレベルにこだわらず、手当たり次第に本を読みあさっていたのがその本屋でした。
そんな風に立ち読みばかりだった頃のぼくには、たった一つだけ流儀がありました。
それは、美しく本を読むということでした。
読み方が雑だと、本が薄ければ薄い程、後ろの指が当たったところに傷ができてしまいます。
「傷をつけないで本を読むこと」
当時はこれを自分に課して、傷を作ってしまった場合はその本は責任を持って買い取る、ぐらいの気概で立ち読みをしていたつもりです。
ただ幸いなことに、誰かが立ち読みをしてもう傷がついてしまっている本をなるべく読むようにしていたので、そのルールに則って本を買い取るようなことには一度もなりませんでした。
まっ、疑わしきは罰せずということで。
今後ともよろしくお願いします。

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