全米オープンの錦織圭選手、本当にお疲れ様でした。
錦織は「にしきおり」が一般的だった気がしますが、今後は「にしこり」が取って代わるかもしれませんね。他にも同じような名字の例はたくさんあり、高畑は「たかはた」がメジャーだと思っていましたが、最近は「たかばたけ」という人にも結構会っています。この辺りの読み方については地域差がかなりあるようで、「たかばたけ」は香川に多い印象です。スタジオジブリの高畑勲監督の映画「かぐや姫の物語」は見ていないのですが、本日は中秋のスーパームーンが話題になっていました・・・
って、実はこっちも見ていなくて申し訳ありません。ただ個人的には月関係者といえば、かぐや姫よりもウルトラマンAの南夕子の方に思い入れがあります。
ご存知ない方のために一応説明しておくと、ウルトラマンAは北斗星司という男性と南夕子という女性が合体して変身するという少々アバンギャルドな設定でした。
第1話の舞台が岡山から近い広島の福山市で、主人公2人はウルトラマンAに選ばれる前は福山で働いていたので、他のウルトラマンシリーズよりも身近に感じられ夢中になっていました。
ところが・・・詳しい事情は不明ですが、シリーズの途中で南夕子が実は月世界の人だったという事実が発覚し、彼女は地球を去ります。まだ幼かったぼくはこの唐突な展開に衝撃を受け、人生で初めて経験する予期せぬ別れとなりました。もっとも、後に「スクールウォーズ」のイソップや「タッチ」のカッちゃん、そして「こころ」のKなどの死に直面した時にそこまで大きなショックを受けなかったのは、この時に鍛えられたおかげかもしれません・・・
そういえば、以前に診ていた患者さんで「月が落ちてくる」という妄想を持っている少年がいました。彼はまだ小学校の高学年でしたがそのことを真剣に心配し、そして自分の命と引き換えにしてでも何とか月を支えて地球を守ろうと必死になっていました。
自分がもし同じ妄想を持ってしまったとしたら、残念ながら彼と同じ行動を取る自信は全くありませんでした・・・
だからこそぼくはその姿にとても感動し、勇気をもらったものです。
今回の錦織選手を見ていて、あの時の少年の真っすぐな眼差しを久しぶりに思い出すことが出来たのでとても感謝しています。
今後ともよろしくお願いします。