先日、岡山で最も好きなうどん屋を訪れていると、出入口のところで帰るお客さんと店員さんの会話が聞くともなく耳に入ってきたのですが、
「今月いっぱいなんですよ」
「それは残念ですね」
「でも今月の終わりまでやってるので、また来て下さい」
という衝撃の内容で、思わず鼻からだけでなく耳からもうどんが飛び出してきそうな程のショックを受けた次第です。
慌てて店内を見回しましたが、長い間お世話になりました的な貼り紙もなく、しかし約30年通っている大事な店だったので、
「お店、閉店するんですか？」
と勇気を出して帰りにたずねてみました。
すると店員さんは目を点にして、
「いえ、しないですよ・・・」
と困惑した様子だったので、
「さっきの会話で今月までって聞こえたので」
とズバリ核心を突いてみると、あ～そういうことかと苦笑いしながら、
「ああ、あれは鍋焼きうどんのことですね」
との回答があり、とんだ早とちりだったようでお恥ずかしいかぎりで、
「閉店じゃなくてよかったです」
と言い残してそそくさと店を後にしました。
やれやれ、閉店でなくて本当によかったです。
なお、うどん屋は閉店ではなかったのですが、先日、私事ながら父親が突然に閉店してしまいました。
ちなみに父親は欲深い人であったため突然の最期に未練タラタラの可能性が高く、安らかに成仏してくれることを祈り続けていて、しばらくは毎日が四十九日です。
今後ともよろしくお願いします。