日本漢字能力検定協会という民間団体が毎年発表している今年の漢字は、「熊」だったそうです (ちなみに投票では1位の熊が23,346票に対し、2位の米が23,166票という超デッドヒートでした)。
そういえば熊本県には、名前に反して野性の熊はいないそうですが、それもそのはず、熊本県の熊の漢字は元々は隈だったのだとか。
しかし熊本県といえばやはりくまモンが有名で、このくまモン、熊本県の許可があれば個人や企業でキャラクターを無料で使用できるという著作権に関しての太っ腹さが、くまモンを日本全国に広く浸透させた原動力では、という説を耳にしたことがあります。
ところで話が大きく変わりますが、実は中学時代の同級生に、とんでもなく貧乏な男子生徒がいました。
彼とは小学校は別で、中学校に入学後しばらくして、凄まじい貧乏なヤツがいるらしいという噂は学年中にとどろいていたものの、同じクラスではなかったため正直あまりピンとはきていませんでした。
ただ中学3年で同じクラスになると、その貧乏さは想像のはるか上を突き抜けていました。
通常であれば貧乏という家庭の経済状況は非常にデリケートな部分で、安易にイジることははばかられる領域と思いますが、彼の場合はあまりにも貧乏すぎて逆に全方位からネタにしてOKという、ある意味くまモン並みのフリー素材というか、決して暗くはないポップな貧乏だったのです。
ちなみに彼がどれくらい貧乏だったかというと、まず中学生なのにアルバイトが許可されており、豆腐屋で働いていた記憶があります。
あと家に電話がないため連絡網に名前が載っておらず、何かあれば担任の先生が直接に家に出向くという、一人だけ別の専用システムが取られていました。
もちろん他にも彼の貧乏エピソードはいろいろとあるのですが、不快に感じる人もいるかもしれませんし、またその部分は今回の本題ではないのでこの辺にしておきたいと存じます。
そんな彼は修学旅行には参加しないものと勝手に思い込んでいましたが、なんと彼が修学旅行に参加することになりました。
修学旅行中は普段はソックスをはいていない彼が、新品のまっ白なソックスをはいていたため、当時はフィルムのカメラしかなく、今と違って気軽にパシャパシャ撮れない時代でしたが、貴重な一枚でソックス姿の彼を撮ったことを覚えています。
さて、当時は全く気に留めなかったものの、時が流れてふと閃くことがあり、最近になって初めて、
「アレ?」
とある疑問を抱くようになりました。
なぜ貧乏な彼が修学旅行に参加することができたのか?
その年、中学3年の時の担任の先生は、人情深い、いわゆる熱血教師でした。
彼は20代後半の男性教師で、毎日のように学級だよりをワープロで作成して発行していましたし、給食の時間も毎日各班で生徒と一緒に食べていました。
ボーナスが出たと言っては日曜日にクラス全員にランチをご馳走してくれたこともありますし、教師になるために生まれてきたといっても過言ではないような、全身教師的な先生だった印象が強くあります。
というわけで、ひょっとして修学旅行の費用はあの担任の先生が出していたのでは?と唐突に頭に浮かび、ならばついでにあのおニューのソックスも先生からのプレゼントだったのでは?と考えるようになりました。
中学校の同窓会もないため、今となっては真相は分かりませんが、自分も脚は決して長くなくても、「あしながエピソード」は少しでも作っていければと検討している次第です。
なお、その貧乏なクラスメートについてですが、一般的には福耳は金運がよいとされていることから、彼はどんな耳たぶなんだろう?とふと気になったことがあります。
そんなわけで善は急げで彼の耳たぶを即行でチェックしたところ、まるでテクノカットのように耳たぶが斜めに途絶した状態であり、福耳という概念はまんざら捨てたものじゃないな、と妙に得心したものでした。
今後ともよろしくお願いします。
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貧乏なクラスメート
2025年12月29日