大人になって初めて、島根県の安来市にある足立美術館を訪れた時は、ちょっとした衝撃を受けたものでした。
念のため足立美術館について説明しておくと、実業家の足立全康氏によって開設された美術館で、横山大観をはじめとする絵画コレクションのクオリティだけでなく、その日本庭園でも海外で高く評価されています。
しかしこの日本庭園、入ることは許されず、なんと館内から見るだけの鑑賞式の庭園だったのです、、、
後楽園-岡山県にある、いちおう日本三大名園の一つに数えられている庭園が、祖父の家からわりと近かったこともあり、幼少期にはお花見の時期だけでなく、春夏秋冬連れて行ってもらい、まさに庭がわりに遊んでいたもので、庭園なんか入って遊ぶ体験式が当たり前と思い込んでいました。
ちなみに神奈川県の横浜市には、三渓園 (さんけいえん)という、これまた実業家が開設した高名な庭園がありますが (もちろん入れます)、実は学生時代、中学3年の時も高校3年の時も、どちらもK組、すなわち3Kでした。
かつて3Kといえば「きつい・汚い・危険」のことで、労働条件が厳しい職業を指していましたが、ここからが前回の続きになります。
中学時代に始まったアニメのアンパンマンには、もはや思春期だったので全く影響を受けなかったものの、その頃に放送されたドラマでドハマりしてしまい、強く影響を受けたのが「キツイ奴ら」という作品でした。
このドラマがつい最近BS-TBSで再放送されていたのですが、ぼくはDVD-BOXを所有しているので自由に見られるにもかかわらず、とある理由からチェックする必要がありました。
その理由とは・・・
とここでドラマの内容を簡単に説明すると、バカで熱い純情な男同士の絆を描いた作品です。
主人公とその弟分は毎月100万円の借金を返済することになり、さまざまな仕事でお金を稼ぐのですが、その中で流し (酒場で歌を歌いおひねりをもらうこと)もやっていました。
ドラマの中では数多くの楽曲が歌われ、当時のヒット曲である「パラダイス銀河」も歌っていたものの、DVDボックスには「パラダイス銀河」のシーンは収録されていませんでした。
というわけで、はたして再放送では「パラダイス銀河」は流れるのか?
って、あんまり引っ張るところでもないので結論から先に述べると普通に流れたのですが、SNSをチェックしてみたら思ったより話題になっていて、決して当時高視聴率で人気があったわけでもないマニアックなドラマだっただけに、個人的にはとても意外な気がしました。
また、この再放送中に出演されていた女優の吉行和子さんが亡くなられ、追悼テロップが表示されていたのも不思議な偶然を感じずにはいられませんでした。
なお、このドラマの初回放送は1989年の1月4日 (水)、つまり昭和の最後ギリギリに放送が始まった昭和と平成をまたいだドラマということになるのですが、昭和天皇のご容体がすぐれない重苦しい自粛ムードの中で、令和ではまずありえないような、こんな破天荒な作品が作られていたという事実に勇気づけられます。
と、この作品に強く影響を受けたとずっと書いてきましたが、改めて考えてみると残念ながら物語を貫くバイオレンス性にも義理人情にもほぼ縁のない人生をその後は送っており、今回のブログに出てきたものの中では、今の自分に一番近いのは存外、冒頭の足立美術館の潔癖性かもしれません。
今後ともよろしくお願いします。
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2025年09月16日