お気に入りのラーメン屋は午後3時半までの営業なのですが、来訪が閉店間際になってしまうことがたまにあります。
遅くとも20分前には入って、閉店時刻には食べ終わり店を後にしなければ、とは分かってはいるものの、到着が10分前くらいになってしまい、閉店時刻をすぎてもまだ食べている時には、なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいです・・・
ただ、午後3時半の閉店時刻をすぎ、入り口には本日の営業終了の札がかけられ、店内の客はぼく一人だけ、という状況において、ガラガラとドアが開き、
「すみませーん、まだいいですか?」
と新たな客が訪れることが稀にあります。
店側の対応はまちまちなのですが、時には
「あっ、いいですよ」
と閉店した後にもかかわらず、客を受け入れることがあり、そんな時その幸運な客は、
「ありがとうございます!」
と店のマスターをはじめとして、店員さん皆さんにお礼を言って回るのですが・・・
こちらが感謝されることはまずありません。
しかし、こういう場合、この客が閉店時刻をすぎても店に入ることができ、なおかつラーメンにありつけるのは、そもそも論としては、まだ客が残っていたから店が完全には閉まっていなかった=すなわち、最後にいてくれた客のおかげであり、決して恩義を忘れてはならないと思います。
なおタイトルのアンサングは、unsung=(本当は称賛されるべきなのに)称賛されない、という意味です。
別バージョンで「アンサング・クリーニング屋の最後の客」という話もあるのですが、この時は閉店時刻をすぎて登場したのが知り合いだったにもかかわらず、その後に会った際に何のお礼もなかったので失望してしまい、単刀直入に状況を解説した上で、半強制的に感謝してもらいました。
今後ともよろしくお願いします。
クリニックブログ
アンサング・ラーメン屋の最後の客
2021年04月30日