「ゴーカート乗りなんですね」
と試乗中にディーラーの人から言われた時、
「え!?」
と思わず聞き返してしまったのですが、当時は運転の際に右足でアクセル、左足でブレーキを踏んでいたのを、目ざとく看破されたのでした。
実はその操作法になんとなく劣等感は抱いていたのですが、その正体はよく分からないままでモヤッとしていたのが、ゴーカートみたいでガキっぽかったから恥ずかしかったのか!と長年の疑問が見事に氷解し、一気にスッキリしたことを今も覚えています。
なおタイトルは、よく分からなくて得体の知れないものでも、名前が付くことにより安心できることを指す心理学の用語ですが、それ自体が長すぎて覚えにくいのでは本末転倒のような気がしてなりません。
会食中に残ってしまった、誰も手をつけない最後の一つが関西地方では「遠慮のかたまり」と呼ばれたり、狭い道路で対向車とすれ違うことを九州とその周辺では「離合」と表現したり、、、
あと個人的に最近知ったのは、トランプのポーカーで何も役のそろっていない状態、いわゆるブタなどと揶揄されるのが「ハイカード」なんて、一丁前の名前が付いていたことでした。
ちなみに冒頭の試乗した車は、結局その後に愛車になったのですが、ある時期から交差点で右折待ちをしていると、いざ出ようとしたらエンジンが止まっているというトラブルが、たまに発生するようになりました。
そこで前述のディーラーの担当者に相談すると、コンピュータ診断でいろいろ調べてくれた結果、
「原因はよく分かりませんでしたが、ゴーカート乗りが悪さをしている可能性はあります、しばらく控えて下さい」
と、禁止令が出たため右足のみでの操作に変更したところ、以降はぱたっと起こらなくなったので関係していたのかもしれません。
タイトルと同じく心理学の用語で、原因の分析よりも問題の解決に主眼を置いた、解決志向アプローチと呼ばれる方法があります。
その件をきっかけにゴーカート乗りからは引退したのですが、歌手ならマイクを置く、プロ野球の野手ならバットを置く、の並びで表すならば、さしずめ左足を置いた、といったところです。
今後ともよろしくお願いします。
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ルンペルシュティルツヒェン現象
2022年09月28日