最近、店で買い物をし終えた時に、店員さんに「ありがとう」と声をかける人を見かける機会が増えてきたような気がします。
少し重めの物を買ったら紙袋を二重にしてくれた、とか、雨が降っていたのでプラスチックの袋で包んでくれた、など通常はないサービスを受けた場合はまだ分かるのですが、レジ袋有料化のこのご時世、百歩譲って店員さんがレジ袋に入れてくれた場合はまだしも、商品を袋に入れるのもセルフでやった上での「ありがとう」には、どこに感謝の要素があるのか、個人的には全く理解できません。
おそらくは「どーも」くらいの感覚で使っていると推察されますが、しかしこれ、その後本当に感謝の意を表さなければならない場面が訪れた時-たとえばレジに置いていた私物を忘れていて、わざわざ追いかけてきて渡してもらったなど-、そこでも同じ熱量の「ありがとう」では、状況に見合っていないというか、なんだか足りてないような印象です。
あんまり日常的に「ありがとう」を乱用していると、最終的には本当に感謝している時の表現に困ることになり、結局は自分で自分の首を絞めているように見えます。
なお昨今は日傘を使う人がとても多く、駅のホームやガラス屋根のアーケード商店街などでも、当然のように日傘を差している人を見かけることも珍しくありません。
そんなわけで、快晴ではない日に窓の外を見て、雨が降っているのかどうかを判断しようとしても、この時期は傘を差している人がいたところで、一体どちらの目的で使っているのか判断に悩むのが困りものです。
今後ともよろしくお願いします。
クリニックブログ
ありがとう
2022年08月28日