「自分は世界一幸せなサッカー選手だ。代表ではメッシと、そしてクラブではクリスティアーノと一緒にプレーしているんだよ」
これは、アルゼンチン代表にしてスペインのプロサッカークラブであるレアル・マドリードに所属するディ・マリアのコメントです。たしかにそのとおりでうらやましい限りですが、そんなことをさらっと言える彼もまたカッコイイと思います。
個人的にはメッシが大好きで、たとえ非国民のそしりを受けても、ワールドカップでは日本ではなくアルゼンチンを応援することにしています。
メッシのプレーで最もぼくを魅了するのは、なんといってもそのドリブルです。ゴール前で何人もの相手に囲まれながらも、ボールをキープしたまま突破していく姿は本当に爽快です。
実は最近ではそんなメッシに影響されて、駅で人ごみに遭遇するとチャーンス!とばかりに、人の群れをすり抜けて突破することにハマっています。なお、その際の脳内BGMはスキマスイッチの「全力少年」で、
”まとわりつくものかわして~♪”
のところをリピートするのがおススメです。
そんな時はまさに気分はメッシ、行く手をはばむ人々をかいくぐって改札口を突破しゴールを決めると爽快感のあまり、
「メッシ気持ちいい~!」
・・・とはなりません。
絶対になりません。
もう忘れた方も多いかもしれませんが、かつてこの国にはそんなCMがありました。初めてアレを見た時にはひざカックン500回ぐらい食らったような衝撃を受け、ヘナヘナとその場に座り込み、さらに「めっちゃ気持ちいい~」のもじりだったと知ると、地面の底が抜けて地球の中心に向かって落ちてゆくような絶望感を味わったものでした。
なお、岡山から地球の中心に向かって落ちてゆき、さらに地球の裏側まで行くと・・・
ブラジルではなく海の中です。
アルゼンチンならシメシメだったのですが、世の中そんなにうまくいきません。
さて、人だかりの中でするりと身をかわしている時、ぼくはまた『電流』のことも意識しています。
中学生の頃に電流について学んだ時、すっかり電流のファンになってしまい、それは今も変わることはありません。電流とはつまり電気の流れであり、その正体は電子の流れになるのですが、電流の向きと電子の流れる向きは逆と定義されています。
思春期まっただ中で心の逆走ばかりしていた当時は、『まっすぐにヒネクレること』をテーマにして生きたいと願っていました。そんなぼくが、電流の向きとその正体である電子の向きが逆という設定のヒネクレっぷりに共感し、逆走する電子に自分を重ねることになったのは当然の帰結でした。
今日もまた駅で人の波を抜けていく時のぼくのイメージはメッシであり、電子であり、あの頃の自分です。でも、最後の最後にICカードの通信が不良で、改札口のバーにつかまるとオフサイドに引っかかったような気分になりますので、ご注意を。
今後ともよろしくお願いします。