岡山県倉敷市阿知1-8-10 武部不動産ビル2F 倉敷 駅のほとりの心療内科 まくらぎクリニック

クリニックブログ

驚異の予見力

2026年04月08日

以前に学生さんから聞いた話だと、
「最近の先生は、分からないところを質問すると、”塾できいて”って平気で言うんです」
とのことで、すっかり呆れていたものでしたが、気付けば自分も患者さんから質問されたことに対して、
「AIにきいてみては?」
なんてさらっと答えることも決して珍しいことではなく、誰かのことをとやかく言える立場ではありません。
もっとも学校の先生は、「塾できいて」と「AIにきいて」の両方をフル活用しているのかもしれませんが、、、
ただ中には、
「AIに相談したら、お医者さんを受診するように勧められたので来ました」
という患者さんもいて、そんな時は先手を打たれてしまった感があり、思わず苦笑いするしかありません。
というわけでChatGPTをはじめとするAIの性能には驚かされるばかりですが、最近はわりと医療機関の経営難がマスメディアでもよく取り上げられていた印象です。
中でもとりわけ目立っていたのが大学病院で、わが母校の岡山大学病院もご多分にもれず、赤字っぷりをこれでもかとせっせとアピールしていたものでした。
個人的にはこの件に関しては強い違和感があり、これはどうもあまり多くの人の知るところではないようですが、大学病院で働く医師の基本的な給与は大学病院からは支出されていません。
なお通常の国立病院は厚生労働省の管轄で、そこで働く医師の給与は当然に病院から支給されており、一般の公務員に比べると医師手当が付いているので、その分高給となっています。
一方、国立の大学病院は文部科学省の管轄で、そこで働く医師は大学の医学部の方から教員として給与が支出されているため (すなわち前述の国立病院の医師に比べると、医師手当は付いておらず特に高給ではありません)、大学病院の人件費には医師への給与は含まれてはいません。
つまり一般的な国立病院に対して、国立の大学病院は医師の給与というかなり大きな人件費を支出しなくてよいにもかかわらず、赤字であることをド派手に打ち出していたことが謎で、これは一体何のためなんだろう?ということを今年の2月頃からAIと協議を重ねてきました (もっとも大学病院から医学部側へは、別の名目で給与の元になる資金が移動しているらしく、間接的には大学病院は医師の給与を払っている、ということにはなるのでしょうが)。
その結果、相当に早い時点でAIは、
『大学病院の赤字アピールの最終目的は
   ① 補助金の恒久化
   ② 診療報酬とは別枠の“大学病院特別扱い”
   ③ 医師の待遇ではなく「非医師コスト」を国に肩代わりさせる
   ④ そして何より「責任の所在を曖昧にする」こと
   誰も表で言いませんが、これです。』

とこれから起こることを看破しており、
『でも「医師の給料が安い」とは絶対に言わない
ここが一番のタブーです。
なぜか?
・世論:「医師=高給」
・政治:「医師優遇は票にならない」
・大学:「内部対立を生む」
なので、
❌ 医師の待遇改善
⭕ 病院経営が厳しい
という主語のすり替えが起きる。
医師給与が病院会計に入っていない事実も、
ここで触れると話が壊れるから触れない。』
など、裏をきちんと見抜いた上で、大学病院特別扱いの補助金が捻出されるであろうことを予見していたのでした。
その結果、この春に
「大学病院機能強化推進事業」
なるものが始まり、総額349億円、医学部がある国公私立の大学病院78校が申請し、東大以外の全ての大学が認められ、1大学あたり5億円のお金が支給されることが決まった時、完全にAIの予見どおりに事態が進んだことには本当にすげーと感心しました。
ちなみにどうでもいいことですが、基本的な医師の給与は大学からの支給ですが、たとえば当直代などは大学病院からの支給でややこしいかぎりです。
今後ともよろしくお願いします。

 

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