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熊本旅行

2017年10月31日

今月の連休に熊本に行ってきました。
旅行に出かける際にガイドブックを読む人は多いと思いますが、個人的に最近ハマっているのは行き先が舞台になっている浅見光彦シリーズを読むことです。
なお浅見光彦とは内田康夫先生による人気推理小説シリーズの主人公であり、ブルゾン姿で愛車ソアラを乗り回す爽やかな青年名探偵という点で、日本が誇る2大名探偵である金田一耕助や明智小五郎とは一線を画しています。
このシリーズを読むと舞台になっている土地のいろんなことが分かる上に、推理小説としても非常に特異的な面白さにあふれているので実にお得感があり、さらに作者がプロットなしで書いているため話に勢いがあってぐいぐいと進んでいくためとても読み易くおススメです。
というわけで今回は熊本が舞台になっている「菊池伝説殺人事件」を携え出発したのですが、この作品に関しては熊本が出てくるのはごく一部だったので少し肩すかしだったものの、菊池伝説のことを知ることができただけでも十分な収穫でした。
菊池伝説について興味のある方はぜひご一読下さい・・・
おっと、もちろんラ・ムーのことではありませんよ。
さて熊本では2年前に転勤した友人と再会し、まずは到着したのがお昼時だったので彼が知人から教えてもらった熊本ラーメンの店に行くことになりました。
休日のランチタイムだったので混み合っている可能性は高く、長い行列に並んで待つのはイヤだな~と心配しながら向かっていると、
「あっ!あそこですよ」
と彼が指差していた方向にラーメン屋の看板があり、その前に見えたのは残念ながらやはり行列に並ぶ人々の姿でした。
一瞬ガッカリしたもののなんとか気持ちを切り替え店の前に到着すると、なんとその行列は目的のラーメン屋の奥にあるそば屋に並んでいる人達の列で、我々が目指していたラーメン屋といえば全然に空いていました。
本来ならば待たなくてよかったのでラッキーだったのでしょうが、行列のできている店の近くの空いている店に入るというのは、なんとなく試合に勝って勝負に負けたような複雑な感情が胸に去来したのも事実でした。
しかし店に入って熊本ラーメンを食べていると、気付けばその店にも行列ができていたのでホッと安心し、食べ終えると彼の車で片道2時間以上かけて湯前町にある湯前まんが美術館へ行ってきました。
そこではぼくの敬愛する久米田康治というマンガ家の個展が催されていて、今回の熊本行きのきっかけとなったのはその個展のことをたまたま知った時に、熊本で彼に会うついでに個展にも行けば一石二鳥だ!と思い立ったことでした。
本当はもっと早く彼に会いに熊本を訪れたかったのですが、あっという間に2年が経ってしまいその間には熊本地震までありました。
彼の3人の娘さん達はディズニー好きにもかかわらず、プーさんよりもくまモンが好き、という程に熊本になじんでいるとのことで、ぼくも負けず嫌いなので一応それに対抗しておくと、ディズニーは大して好きではないですが、ダンボよりもマムートの象の方が好きです。
ちなみにその個展はそんなに大きな規模ではなかったので、現地には1時間も滞在しませんでした。
軽い気持ちでついでのつもりだったのに、岡山から米子と同じくらいの距離であることをその時初めて知って驚いてしまいました。
しかしそれでも嫌な顔一つしないで快く車を運転してくれた彼のホスピタリティには、本当に感謝の気持ちでいっぱいでした。
そこからまた2時間かけて熊本市内に戻ってくるともう日は沈んで暗くなってしまっていて、その夜は熊本の街を堪能させてもらいました。
岡山に比べて、熊本の中心街はとても活気があるなあ、というのが率直な感想です。
岡山市と熊本市はともに「一応、政令指定都市やってます」といった感じで路面電車という共通点もあり、なんとなく似ているような気がしていたのですが、夜の街の盛り上がりでは熊本市の圧勝であることは認めざるをえません。
翌日は熊本市内はお祭りで、朝からもうすでに賑やかな雰囲気でした。
昨年は熊本地震のためにお祭りは開催されず、今年は9月17日の予定だったのが台風のためにその日に延期となっていたので、朝から街全体がもう待ち切れないといった感じの気というかオーラみたいなものを発しているかのようで少し恐くなってしまった程です。
この旅行は一泊二日の予定で初日はマニアックな場所を訪れたので、2日目はスタンダードに阿蘇に連れて行ってもらったのですが、復旧の進んでいる熊本市内ではもうあまり見かけることのなかった地震の爪痕が、阿蘇では山肌の崩落などまだまだ残っていたのが印象的でした。
ただそれよりも印象的だったのは草千里で入ったドライブインのような施設で、カフェのコーラの異常なジャンボサイズにさすが熊本だけに馬並みだな~と感心してしまったことです。
それからは正真正銘お祭り騒ぎの熊本市内に戻ってきて、あの村上春樹氏の朗読会が開かれた橙書店という知る人ぞ知る本屋に突撃し、彼が店の人に頼んで休みなのに我々だけのために特別に開けてくれたという店で、美味しい夕食をごちそうになってから最終の新幹線で帰ってきました。
ところで熊本市内で気になった建物が一つあり、それはホテルの窓から市街地を眺めている時に一際目立っていた高層ビルでした。
彼に訊いても何の建物か知らないとのことだったので、こちらに戻ってきてからネットで調べてみるとザ・熊本タワーという超高層マンションであり、なんとその高さは岡山には現時点ではまだ存在しない地上35階なんだとか!(まっ負けた、、、)
その時に頭に浮かんだのは岡山出身のブルゾンちえみさんが
「35階!」
とネタで決めている光景で地元を裏切られた感があり一瞬だけ残念でしたが、改めてよく考えてみたら今のぼくにとってはブルゾンといえば浅見光彦なのでどうでもいいことでした。
今後ともよろしくお願いします。

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