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クリニックブログ

夏の終わり

2013年08月31日

かなり前の話になりますが、
「じゃ、夕方にまた電話して下さい」
と言われたので午後5時頃に連絡したところ、
「・・・いま、何時だと思っているんだ?」
と相手の方は明らかに不機嫌オーラ全開でした。
「いや、夕方という話だったので5時に電話したんですけど」
と説明すると、
「夕方っていったら・・・3時だろうが!」
とブチ切れられたことがあります。
もちろんこれは、相手と夕方についての認識を共有できていなかったこちらの確認ミスです。
ただ、知り合いにこの話をすると、
「いや、3時は夕方って感じはしないけどな~」
という声が多く聞かれました。
気象庁の時間細分では夕方は午後3時から6時までなのですが、
「とりあえずそう決めちゃったの!」
というトップダウン方式の無理矢理感しかなく、夕方の始まりについて納得できる根拠を求めてみました。
夕方は、一体いつから始まるのか?
検討を重ねた結果、自分なりの回答に至りました。
気になるその答えは、・・・後半で披露したいと思います。

さて、今年も8月31日になりました。
ぼくは今でも、この日になると切なくなってしまいます。
もはや学生時代のような長い夏休みが終わるわけでもなく、おまけに今年のように土曜日で実質的には9月1日が夏休み最後の日であったとしても、です。
夏の終わりは?と訊かれたら、迷うことなく8月31日だと思います。
泣いても笑っても、夏はこの日まで。
あとの残暑は、村上春樹の『羊をめぐる冒険』のことばを借りれば、”歌は終わった。しかしメロディーはまだ鳴り響いている”といったところでしょうか。
少年時代、8月31日の夕暮れ時には、いろんなことを考えていました。
永遠ではないにしても、終わりなんてずっと先だと思っていた夏休み。
その夏休みが、終わろうとしているという事実。
ぼくが最終的に到達した結論は、
「人生の最期にも、人はこんな気持ちになるのかもしれないな」
ということでした。
1年の終わりでもそんな気持ちにはなりませんでしたが、夏の終わりの8月31日にはそんな風に感じていました。
『ミネルバの梟(ふくろう)は黄昏に飛び立つ』
本当のことは、終わりになってやっと明らかになるというような意味のことばですが、果たしてそれが正しいのか早く確認したい一方、まだ死にたくはないのでなるべく先延ばしで、と願っています。
でも逆に人生の最期を、夏の終わりの夕暮れ時のような気持ちで迎えられたら、とても素敵なことだと思います。
どうかいつまでも、毎年この国に平和な夏の終わりが訪れますように。
それでは夕方の始まりはいつからか?の回答ですが、コンビニや駅に夕刊が並び始める頃です。
調べた範囲では、早ければ3時には夕刊は並ぶそうなので3時頃からが夕方で証明終了です。
今後ともよろしくお願いします。

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