女子テニスのクルム伊達公子選手が夜遅くに抜き打ちのドーピングテストを受け、いろいろあって最終的に警察を出動させたことを自身のブログで明らかにしたそうです。というわけで、そのブログをチェックしたのですが・・・
テストに必要な90mℓの尿を採取するのに22:10-00:35は水を1ℓ飲むも60mℓしか出ず、01:45にようやく90mℓ採れて終了したと書いてありました。90mℓぐらいじゃ普通は尿意を感じませんから、水分を1ℓ飲んでも彼女の膀胱は3時間半ぐらいは全然平気ってことですね。
ぼくは普段からトイレにはまめに通う方なので、映画やコンサートなどのイベント前には特に念を入れて臨まなければなりません。なので、イベントの直前やさ中に平気で飲食をしている人はアンビリバボーな存在でしたが、こういう膀胱の持ち主だったのかと初めて合点がいった次第です。
実は知り合いにもこのタイプの膀胱の人がいて、ちょっと前にも半日ぐらい一緒にいてガッツリ飲食しているのにまったく尿意が来ないようで驚いてしまいました。その間ぼくはいつも以上にせっせとトイレに通い、ひょっとしたらその人の分まで出してるのでは？と被害的になってしまう程でした。そこで最終的にはやや強引に彼をトイレに誘い、やり終えるまでにどのくらい時間がかかるのかを調べてみたところ、なんとぼくとあまり変わらず済んでしまっていました・・・
あれだけ摂取した水分はどこに行ったのか？と消えたマレーシア航空機の行方並みに気になったりもしましたが、とりあえずドーピングテストの時には苦労しそうなので大変だと思います。
ちなみにブログにあったプロフィールによると、伊達選手の居住地は現時点ではモナコだそうです。モナコは言わずと知れたタックス・ヘイヴンで所得税がないため、世界中から自国に税金を納めたくないお金持ちたちが集まるところです。
ということは彼女は日本で税金をまともに払っていないのに、今回の件ではぼくたちが税金で大切に飼育している国家権力のわんこを呼んだことになります。また彼女のウェブサイトには、東日本大震災への義援金受付口座というのがあります。まずはきちんと納税することが最低限の被災地支援なのでは？と疑問を抱く方もいるかもしれませんが、超一流トップアスリートである彼女のことです。実は本来納めるべき税金の分まで裏でこっそりと伊達直人よろしく寄付などをした上で、さらにこのように口座も開設しているのに違いありませんのでどうかご安心下さい。
ぼくはボランティアや寄付などは基本的にはしない主義ですが、その代わり税金だけはしっかり払い、それが社会への貢献になることを願ってやみません。だからこそ、タックス・ヘイヴンを利用する人や企業などには強い偏見を持っています。

・・・あれは4年前の学会でのことでした。朝も早く受付ブースが多くの人でごった返す中、
「小野やないか」
と大声でぼくを呼ぶ人がいます。声の方を見ると、その数年前から大阪で開院している大学時代の同級生でした。彼は昔から殿堂入りレベルのとてもイタい人で、それがちっとも変っていないことはすぐに分かってしまいました。これだけの人だかりの中でも周囲を気にせず大きな声で、次のように尋ねてきたからです。
「わし、何人やと思う？」
あまりの質問の奇抜さに一瞬固まってしまい、”いや・・・どう見ても日本人なんだけど”とか思いながら周囲の目が気になり出し、”あー知り合いと思われたくないよお”と切実に感じ始めました。
「えーっと、大阪なんでひょっとしたら在日だったのかな？」
と、これで許して！の思いをこめて答えると彼はにーっと笑って、
「わし、モナコ人や」
と正解を発表してくれましたが、見事なまでのドヤ顔でした。そして、さらに声のボリュームを上げると
「タックス・ヘヴンや！」
と叫び、正解の解説を始めました。
「売上が2億やからな。日本で税金なんかアホらしいから、わしはモナコ人になったんや！タックス・ヘヴンなんや！」
と豪語し、2億、モナコ、タックス・ヘヴンを連呼する姿はドーピングテストで確実に陽性が出そうな勢いでした。もちろん周囲には完全に筒抜けの状況で、彼はヘイヴン（回避地）とヘヴン（天国）を勘違いしていることにもお構いなどなくタックス・ヘヴンとわめき散らしていました。その時のぼくの心境はといったらヘイヴンでもヘヴンでもなく、まさにヘル（地獄）でした。ぼくがタックス・ヘイヴンに強い偏見があるのには、そんな事情もあるわけなのでご容赦いただけると救われます。
おっと、それではちょっとトイレに行きたくなってきたので今回はこの辺で。
今後ともよろしくお願いします。