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瀬戸大橋30周年

2018年04月10日

瀬戸大橋が開通したのは1988年4月10日なので、本日でちょうど30周年になります。
ご存知ない方のためにいちおう説明しておくと-いやいや、さすがに瀬戸大橋を知らない人はいないでしょう、とツッコむ人もいるかもしれませんが、つい先日あの大谷翔平選手を全く知らないという人に出会ってしまったので、これくらいは常識と決めつけるのはよくないなと反省した次第です。
というわけで改めて説明をさせてもらうと、瀬戸大橋は本州と四国をつなぐ3本の本州四国連絡橋の1つで、他の2つの橋と違う特徴が2つあります。
まず1つは高速道路以外に鉄道が走っていることであり、いま1つはちょっとした風ですぐに通行止めになることで(特に鉄道)、台風など接近しようものなら驚異的な早さでまっ先に利用できなくなってしまい迷惑この上ありません。
そんな瀬戸大橋は香川県(坂出市)と岡山県(倉敷市)をつないでいて、表面的には両県の共通インフラということになっていますが、そんな曖昧さを許さず所有権を明らかにするとしたら、はたしてどちらの県のものになるのでしょうか?
そんなことをふと疑問に抱くようになったのは、以前に関東地方在住の絵描きさんが岡山県内の風景を描いた個展に行ったことがきっかけでした。
そこには後楽園、美観地区に並んで瀬戸大橋を描いた作品があり、作家さんと話す機会があったので、
「瀬戸大橋は香川県と岡山県をつないでいるのですが、関東の方からすると岡山県のものという印象なのでしょうか?」
と質問してみました。
すると彼は苦笑いしながら、
「いや、正直なところよく分かりません。今回は岡山県の風景を描くことになって、詳しい人に連れて行ってもらった場所で描いただけなんですよ」
とのことでした。
物理的には瀬戸大橋のほとんどは香川県に属するわけですが、その後に身近にいた関東地方出身の友人にも同じ疑問をぶつけてみると、
「え!?瀬戸大橋が香川か岡山のどっちか?ですか・・・」
と眉間にしわを寄せて考え込んでいました。
それからしばらくすると彼はあきらめたようにエヘヘと頭を掻きながら、
「すみません、どっちの印象も特にありませんでした」
と正直に教えてくれましたが、中四国地方に縁もゆかりもなく、仕事などで瀬戸大橋を使う必要もなければ、おそらくその程度の認識の人が大半なのでしょう。
実はぼくは瀬戸大橋はわりと利用している方で岡山県側の人間ですが、あえて所在をクリアカットにするのであれば、やはり瀬戸大橋は香川県のものかなと思います。
それを強く実感するようになったのは、お世話になっている香川県の先輩医師とかつて話していて、
「瀬戸大橋がいよいよできて、初めて電車に乗って対岸の陸地が見えてきた時、思わず涙が出てきた」
と熱く語られた時のことで、瀬戸大橋にかける香川県民と岡山県民の温度差のようなものを、まざまざと思い知らされてしまいました。
香川県の多くの人にとって瀬戸大橋はなくてはならない生活の手段=うどんのような存在であっても、岡山県の多くの人にとって瀬戸大橋はあれば便利だけどなくてもなんとかなる娯楽の手段=ママカリのような存在ではないかという気がします。
瀬戸大橋対決、残念ながらうどん vs ママカリであれば勝負にはなっておらず、瀬戸大橋と同い年の田中将大選手とハンカチ王子以上の差があるといっても過言ではありません。
ただ前述の先輩医師の話には当時は非常に感銘を受けたのですが、その後に同じ口から
「○○の時、思わず涙が出てきた」
という表現を何度も聞くようになり、最終的には目の前で男泣きする姿まで見る機会に恵まれ、単に涙もろいだけだったことが発覚してしまいました。
今後ともよろしくお願いします。

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