フット・イン・ザ・ドア・テクニック- 初めに小さなお願いを受け入れてもらうことにより、次により大きなお願いを受け入れてもらいやすくする方法のことで、セールスマンが開いたドアの間に足を入れ、話だけでも聞いてほしいという小さな要求から販売成功に持っていくという話に由来 -
さて、節分はいつからこんな日になってしまったのでしょうか?
玄関のドアが少し開いていて、ふと下を見ると、そのすき間にのり巻きが1つはさまっています。「ん?何だこれは?」と思い、ドアを開けてのり巻きを取ろうとすると、外には黒山のようにのり巻きが無数にあり、それらがなだれのように中へ押し寄せてきて・・・
節分におけるのり巻きをめぐる昨今の状況が、こんな風にぼくには思えてなりません。
ぼくが子どもの頃にはこんな行事はなく、大学生の頃にドアのすき間に出没し始めたと記憶しています。
当時はたかがのり巻きが、こんなにメジャーになるとは思いもしませんでした。
しかし、丸かぶり寿司という呼び名もあるそうですが、実は丸かぶりされているのはのり巻きではなく、消費者の方では?と思ってしまう時があります。
そうです。
ぼくは、のり巻きに対して強い偏見を持っています。
「今夜はお寿司だよ」
と言われ、実際に目の前に登場したのが、のり巻きであった場合の絶望感ときたら・・・。ちらし寿司であった場合の暗黒感たるや・・・。
いなり寿司までいけば、
「いや~”キツネにつままれる”って、こういうことですよね」
と笑えるかもしれませんが、最後は涙目になって、油揚げで涙を拭いてしまいそうです。
やっぱり、のり巻きやちらし寿司が寿司の仲間というのは頭では理解できますが、心では納得しかねるところがあります。冥王星が惑星から外されたように、のり巻きやちらし寿司が果たして寿司に値するのか、ぜひ検討してほしいところです。
寿司といったら握り寿司、もちろん軍艦はOKです。
握り寿司を期待して、のり巻きやちらし寿司は許せん!という人も、海鮮丼ならニッコリだと思います。
握り寿司 vs 海鮮丼、面白い一戦になりそうです。
その前座には、節分の行事としての豆まき vs のり巻きでもやってもらいましょうか?
今後ともよろしくお願いします。