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クリニックブログ

芸術家への覚醒

2021年02月21日

学校に行くのに苦戦している高校生と関わっていて思い出したのは、自分が高校3年生の時のクラスメートのことです。
彼とは別に仲が良かったわけではないのですが、学校を休みがちだった彼のことを気にかける余裕もないほど、当時は受験生で暗澹たる気分なことが多く、とても他人の心配をしている場合ではありませんでした。
なお、その年は実に多くのテストを受けることになりましたが、その時には自分の席ではなく、年度の始めの番号順の席に移動して行われていました。
すなわち、年間を通して何度か席替えがあったので、時期によりテストを受ける際の席の主は違っていたことになります。
そんな中12月や1月頃の終盤のテストの時に、ぼくが使わせてもらっていたのが前述の彼の席でした。
その頃のある時、テストが始まる前だったか、終わってからだったのかは定かではないのですが、ふと見ると机の隅に卒業までの必要な出席数が科目ごとに小さく彫られていて、さらになんと
「絶対に卒業する!」
という魂の叫びのような文字が刻まれているのを発見しました。
正直、油性などのペンで書いてあっても引いてしまったと思われる中、よりにもよって彫っちゃったら取り返しがつかないだろ、、、とかなり驚愕したものでしたが、そっか、みんな見えないところで、苦しみもがきながら戦っているんだという事実を目の当たりにして、自身の受験本番に向けても大いに励まされたことをうっすら覚えています。
とか言いつつ、その後に彼が無事に卒業できたかどうかも知らないまま、ましてやその後の進路についても全くの無頓着だったのだから、ちっとも説得力はないのですが。
それから随分と時が流れた数年前、たまたまネットで彼を見かけると、なんと東京藝大卒業という経歴で、ちょっとした衝撃を受けてしまいました(藝術の藝同様、醫学の醫も面倒ですね)。
しかし高校卒業すら危うかったというのに、まさかあの東京藝大に入学していたとは・・・
ただ、そう考えると、あの机の彫刻は、芸術家としての才能の片鱗の発露だったことになります。
ちなみに最近、岡山城などに傷を付けた男性が逮捕されました。
損なわれてしまった貴重な文化財やら国宝が、その価値を再生するための手立ての一つは、その男性が心の底から反省し、受刑中に芸術に、できれば彫刻に開眼し、路上芸術家バンクシーのように名を成すことかもしれません。
今後ともよろしくお願いします。

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