岡山県倉敷市阿知1-8-10 武部不動産ビル2F 倉敷 駅のほとりの心療内科 まくらぎクリニック

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おつむてんてん!

2014年08月25日

以前に車で近所を走っていてたまたま銭湯を発見してから、ずーっと気になっていました。
なんでこんなところに銭湯が?という違和感もありましたが、昔ながらの古い銭湯なのに今でも続いているということは、それなりの理由があるはずです。それをこの目で確かめるため、このお盆に突撃してみました。
で、その感想は・・・
結論から先に述べると、家に帰ってから改めてシャワーを浴びなければなりませんでした。
“ボロは着てても心の錦~♪”
たとえ外観は古く見えても曲がりなりにもお風呂ですから、中はお手入れが行き届いているはずと秘かに期待していたのですが、現実は厳しかったです。
浴室の壁には見事なペンキ絵!ではなく、小さな黒い虫がうごめいていました。念のために断っておきますが、

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こんなPOPな連中ではなくリアルに引いちゃうやつらで、『レジオネラ菌の対策やってます!』という張り紙のまわりを落ち着きなく動きまくっていました。
男湯はぼくだけの貸切状態でしたが、そういうことかとこれなら納得です。
さて、このまま入浴せずに帰っちゃうという選択肢もありました。しかし、せっかく来たことだし、勇気を出して湯船につかってみることにしました。
はたしてその結果は・・・
やはり衛生面で不安になってしまい生涯最短の入浴時間で風呂から上がり、

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「えんがちょ!」
でもやりたい気分でしたが、独りだったので急いで家に帰り、シャワーに入ってようやくスッキリすることが出来ました。
そういえばふと思い出したのは、ずいぶん前になりますが「千と千尋の神隠し」を観た映画館からの帰りのことです。気付けば近所のスーパー銭湯でどっぷりと入浴中で、我ながら影響の受けやすさに驚きあきれたものでした・・・
千尋といえば、岡山で開催されていた「いわさきちひろ展」にこれまたお盆に突撃してきました。
この人の作品をじっくり鑑賞するのは初めてのことで、多くの原画に至福のひとときでした。しかし、こんな時にぼくが想像するのは、これらの作品たちが本来展示されている施設をこの時期に運悪く訪れ、貸出中のために見ることが出来なかった人たちのことです。かつてぼく自身もそういう経験があるので、そんな人たちの分まで目に焼きつけるよう心がけました。素朴だけどやさしくて温かい作品でいっぱいでしたが、『おつむてんてん』という作品が特に印象的でした。

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以前にいた鳥取大学の脳神経小児科では、乳幼児の発達の評価に「遠城寺式」という古い発達検査を使用していました。小児神経学の勉強を始めたばかりの頃は、カルテ入力などの手伝いをしながら大野耕策教授の外来を見学していましたが、大野先生がその遠城寺式に沿って、
「びんのふたを自分で開けたり、閉めたりしますか?」
など質問すると、
「はい」
とお母さんが答え、実に和やかに診療は進んでいったものでした。
しかし・・・その後に魔の時間が待っていたのです。
「おつむてんてんはしますか?」
と大野先生が訊いた時がその時間の始まりで、ほとんどのお母さんは、
「は?」
と明らかに困惑していました。
そりゃあそうです、今の若いお母さんは「えんがちょ」も「おつむてんてん」も知らない人の方が多いでしょう。
でも、こんなことでくじけているようでは教授にはなれません。そうなると決まって大野先生は
「え?おつむてんてんって知らない?おつむてんてん!
とおつむてんてんのポーズを実演してみせました。するとお母さんは無言のまま固まり、大野先生もおつむてんてんのまま固まり、時が止まってしまったかのような部屋の中で、ぼくのキーボード入力の音だけがカチャカチャと鳴り響いていました・・・
よく考えてみると、これまでに大野先生の「おつむてんてん!」しか見たことがなかったことに気付いたのですが、本物のおつむてんてんって、こんなにもかわいかったんですね!
ただ、それでもぼくは大野先生のおつむてんてんのことも大好きで、あの魔の時間も今では懐かしい思い出です。
ちなみにこの日ぼくが入場したのは遅い時間であったため、出た時には閉館時刻を少し回っていて迷惑をかけてしまいました。しかし、それにしてもスタッフ撤収の早いこと早いこと。あっという間にバタバタと店じまいを済ませ、まだ残っている客より先に帰りのエレベーターに乗り込みスタッフたちは帰っていきました。あの~まだお客さんいるんですけど・・・まったく「アナと雪の女王」のDVD/ブルーレイの発売並みの早さでした。
というわけでこのお盆は、体こそ銭湯で汚れてしまったものの、心はいわさきちひろさんの素敵な作品で汚れを洗い流してもらえたような気がしました。
今後ともよろしくお願いします。

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