岡山県倉敷市阿知1-8-10 武部不動産ビル2F 倉敷 駅のほとりの心療内科 まくらぎクリニック

クリニックブログ

夏の終わり ’14

2014年08月31日

かつて医師になったばかりの頃、ある先輩がぼくにこんなことを言いました。
「最初に担当した患者さんによって、今後は決まるよ。最初の患者さんがうつ病だったら、うつ病の人をたくさん診ることになったりとかね」
そうなのか・・・変な人じゃなければいいなと少しビクビクしたものでしたが、ぼくが初めて主治医になった人はギャンブル依存症の中年男性でした。
ちなみにぼくはそれから今日に至るまで、ギャンブル依存症の人を全く診ていません。
・・・頼みますよ、ある先輩~
なおその初めての患者さんは、ギャンブルによる借金が増え、家庭内の不和に苦悩し、車内に排気ガスを引きこんで自殺を図ったところを発見され、救急搬送の結果としての入院でした。発見が早かったので一酸化炭素中毒の可能性も低かったのですが、いちおう高圧酸素療法という治療をすることになり、しばらく入院することになりました。
彼はテリー伊藤のような斜視の持ち主で、いつも奥さんに対する不満を語っていました。自殺を試みたことなど嘘のようにケロッとしており、高圧酸素療法以外は暇だったのでベッドを訪れても不在ばかりでした。
では彼は何をやっていたのかというと、どうも病院内を散策していたようでした。その結果、岡山大学の眼科の教授が斜視の手術の権威であることを知ったらしく、手術を受けたいと希望してきました。断る理由もなかったので紹介したところ、あっさりと手術が行われました。手術に成功した彼は、少し男前になったような気がしました。続いて今度はバイアグラが欲しいので泌尿器科を紹介してほしいと言い出し、これまた紹介するとあっさりとバイアグラが処方されました。まんまと入手に成功した彼は、少し精悍になったような気がしました。彼は約1ヶ月の入院でしたが、斜視を治し、バイアグラを手に入れ、ついでに奥さんとの離婚が成立し、お金持ちの両親に借金の清算までしてもらい、ダブルピースで退院していきました。
現在、彼がどこで何をやっているのかは知りません。ただ、ぼくは自分がノアだったら彼を箱舟には乗せないと思います。
それはともかく、まくらぎクリニックの最初の患者さんは高齢の認知症の方でした。そんな時ある先輩の顔が浮かび、このクリニックは認知症の人が多くなるのかな?と思いをめぐらせました。しかし、今日に至るまで認知症の方はその人だけです。
・・・ホント頼みますよ、ある先輩~
認知症の方が徘徊して線路に入ってしまい、ダイヤが乱れてしまったりなど鉄道系のトラブルが最近では多いようです。
ぼくは電車が遅れている時には

図2

「またテリーマンが犬助けてるな」
と思うようにしていたのですが・・・
テリーマンには今後は認知症の方も助けてもらわなければなりませんね。
認知症の方の認知機能を評価する有名な評価スケールに、ミニメンタル (MMSE)と呼ばれるものがあります。その中に「今の季節は?」という質問があり、この時期に質問して「夏の終わり」なんてクールに回答されたら、それだけでボーナス点を加算してあげたくなりますが、残念ながらまだその機会は得られておりません。
というわけで、ただいま夏の終わり真っ最中です。
「未亡人、まだ死んでない妻ってことだよね。でも違うだろ?死んでないのじゃない、生きてるんだ」
これは「めぞん一刻」での惣一郎さんのお父さんのセリフですが、夏の終わりも独立した1つの季節のように思えてなりません。ぼくは夏の終わりの儚さがとても好きで、今年はそれを例年以上に味わうことが出来ました。
先日に岡山のイトーヨーカドーを訪れると、12月に西日本最大のイオンがグランドオープンするのを控え、店内全体に終戦直前の日本を彷彿とさせる雰囲気が漂っていました・・・
な~んてことを思っていたら、まさかのハローキティの人間宣言!
本家の天皇陛下の人間宣言よりびっくりしました、もちろん別の意味で。
今後ともよろしくお願いします。

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