岡山県倉敷市阿知1-8-10 武部不動産ビル2F 倉敷 駅のほとりの心療内科 まくらぎクリニック

クリニックブログ

邂逅

2013年07月09日

ぼくが小学生だったり中学生だったりしたのは1980年代のことで、その頃それは岡山市の中心部、柳川の交差点の近くにありました。
当時ぼくは岡山市の東のはずれに住んでいて、岡山駅前からの帰りにバスに乗って左側に座り、たまたま信号待ちで停まった時にそれを初めて見た時は衝撃的でした。

『銀仮面団』

怪しげにそう書かれた、薄汚れた建物。
周囲から明らかに浮いた、異質で不気味な存在感。
まさか、世界征服を企む国際指名手配中の悪の秘密結社のアジト?
またまた大げさな・・・と思われた方は、たとえばGoogleの画像検索で「銀仮面団 ビル」とでも入力して検索してみて下さい。
お恥ずかしながら
「日本の安全は世界一だもんね」
と平和ボケしていたぼくは、その時を境に正義に覚醒しました。
「岡山の平和が危ない」
翌日に学校に行くと友人たちにそのことを話して回り、一緒に戦ってくれる仲間を募りましたが、賛同してくれた同志は1人だけでした。
それはF君という友人で、彼とは銀仮面団から岡山を守るためのパトロール活動を中学を卒業するまで続けました。
とはいっても、
「相手が銀仮面なら、やっぱ鉄仮面?」
とヨーヨーの練習をしたり、といった程度でしたが・・・元ネタはスケバン刑事です、念のため。
そして時は流れて「日本の安全は宇宙一だもんね」と第2次平和ボケ期に突入していた大学時代のある日、新聞に岡山市から賞をもらった人の記事が載っていたので読んでいました。
”銀仮面団主催の・・・”
ん?
銀仮面団って、まさかあの銀仮面団?
新聞を食い入るように読むと、銀仮面団は古くから活動している劇団で、その主催者の方が岡山市文化奨励賞を受賞したとありました。
「そっか、あれ劇団だったんだ」
と長年の謎が解けホッとした分、その主催者の方の名前を目にした時の驚きはより大きなものとなりました。
『藤澤陽一』
盟友のF君とは藤澤君であり、ぼくの名前は陽一なのです。
映画「スター・ウォーズ」で、ダース・ベイダーが父親だと分かった時のルークの気持ちが少し分かったような気がしました。
今ではもうその場所に銀仮面団の名前を見ることはできませんが、昨夏、劇団・銀仮面団の公演を観に行く機会を得ました。
公演が終わってホールから出ると劇団員の方々が並んで出迎えてくれ、その中に藤澤陽一氏がいました。
ラッキーなことに彼と話すことができ、
「実は昔、銀仮面団って悪の組織かと思っていたんです」
と伝えることができました。
彼は何のこっちゃという顔をしていましたが、
「そうですか」
と優しく対応してくれました。
その時、ぼくの心の中の銀仮面がぱりんと割れて、長年の呪縛から解放されたような気がしました。

さて、岡山では土曜夜市でにぎわう季節になってきました。
前述の通りぼくの名前は陽一ですが、子どもの頃は土曜夜市を土曜ヨウイチと勘違いしていたので、なんだか自分のためのお祭りのような気がして大好きでした。
土曜ヨウイチ、ではなく土曜ヨイチに行き、みんなが笑顔だと、
「ぼくのためのお祭りだけど、みんなも遠慮しないで楽しんでね」
なんてことを思っていました。
陽一という名前は数字にすると41で、このブログは今回で41回目になります。
今後ともよろしくお願いします。

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