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クリニックブログ

ひととせ

2016年12月31日

いろいろあった2016年もついに終わりということで、この一年=ひととせ=春夏秋冬を振り返ってみたいと思います。

まずは春。
ぼくが好んで観るスポーツは主にサッカーと女子バレーボールですが、応援しているチームは地元のファジアーノ岡山や岡山シーガルズではなく、サッカーではFCバルセロナ、女子バレーでは東レ・アローズが好きです。
お前には愛国心とか地元愛はないのか?というツッコミについては、いわゆる一種のふるさと納税みたいなものと好意的に解釈してもらえると助かります。
今年はオリンピックも開催されスポーツ全体が盛り上がった中で、個人的に最も印象に残ったのは3月6日に行われた女子バレーボールで、東レ vs 久光製薬の試合でした。
この試合はリーグ戦プレーオフの決勝進出をかけた一戦でしたが、久光製薬が2-1のリードで迎えた第4セットで、不運にも東レのエースである木村沙織選手の脚がつってしまい、ベンチに下がらざるをえない展開となります。
まさに絶体絶命の状況の中、代わりに入った峯村選手の活躍で東レはこのセットを逆転で奪取し2-2としたものの、その後も木村選手の脚はなかなか回復しません。
ベンチで脚の処置を受ける木村選手の悲痛な姿が映し出されるたびに、ああ可能ならば代わってあげたいと願っていましたが、結局そのまま彼女がコートに戻ってくることはなく、第5セットは久光製薬が押し切って3-2となり東レは敗れました。
そして試合終了後、東レの中心的存在である木村選手と高田選手、そして迫田選手の3人がコート上で肩を抱き寄せ合いながら泣いていたのですが・・・
それはまるで桜が散るみたいに、あまりにもはかなくて切ない光景でした。
しかし敗れてもこんなにも美しい涙があることを、お恥ずかしながら初めて知ったのが今年の春の思い出です。
って、3月6日ってまだ春じゃないのでは?というご意見もあるかもしれませんが、対戦相手である久光製薬の正式名称は久光製薬スプリングスであり、スプリングスは久光製薬→サロンパスが有名→サロンパスは貼る→春→springに由来するそうなので、大目に見てもらえると幸いです。

次に夏。
やはり夏だけに、珍しく恐い思いをした体験を。
ある日マンションに帰ってきてエントランスのドアを開けると、エレベーターの扉が開いたままになっていたのでちょっとした驚きでした。
向かって左にはいかにも好青年といった感じの若者がいて、彼は操作パネルのボタンを押したまま
「こんにちは、どうぞ」
と快く声をかけてくれました。
おそらくはエントランスの方で音がしたので待ってくれていたと思われますが、隙あらば他人との同乗なんて避けたいため逃げるように先に行ってしまうのが普通であるゆえ、なんて立派な若者なんだろうと心から感心したものでした。
ありがたくお言葉に甘えることにして中に入ると奥に進み、彼の真後ろに場所を取ってエレベーターは出発しました。
ん~実はこの若者はホテルかどこかの本物のエレベーターボーイだったりなんかして?とか空想しながら、ふと前を見ると彼の頭部が前後に軽く動いているのが目に入りました。
一体何をやっているのだろう?と気になったので、少し位置をずらして様子を確認してみると、どうやら手元のスマホに向かってうなずいているようでした。
そしてその時、見るともなしに見てしまったのが・・・

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なんとスマホの画面の中には、バックベアードを彷彿とさせる目玉の怪物がいるではありませんか!
しかもその雰囲気から察するに目玉は彼に指令を出しているっぽく、ということは彼はその指令に対してうなずいていることになります。
ひょえ~
なっ、なんなんだこいつは・・・
まさか悪魔の手先?など心配し始めると急に恐ろしくなってきて、どうやってこの場から逃げ出せばいいんだ?と焦っているとエレベーターは目的の階に到着したらしく、彼はさわやかな笑顔で
「お先に失礼します」
と頭を下げて降りていきました。
ちなみにその後に彼と会う機会は全くないのですが、今ではひょっとしたらフリーメイソンのアプリだったのでは・・・うんうん、あんなナイスガイの彼が危険人物であるはずがない!ということで無理矢理に自分を納得させているところです。

そして秋。
今年の秋は資格の更新のため、超久々に講習会に参加してきました。
朝9時から昼に1時間の休憩をはさんで夕方5時までみっちり座学の講習会であり、ここ数年こういう機会は見事なくらい全くありませんでした。
いちおう真面目に講演は聞くつもりだったものの、基本的にパワーポイントを使ったプレゼンテーションなので部屋は暗く、気付けばいつの間にか眠りに落ちてしばらく経った、そんな時。
通常は明け方に布団の中で経験するような脚の激痛に襲われ目を覚ますと、これまでに座って寝ていて同様の事態に見舞われたことはなかったので信じたくはありませんでしたが、確認するまでもなくいわゆるこむら返り、すなわち脚がつっているのは明らかでした。
しかし座って寝ていて脚がつるとはなかなかショックで、そりゃたしかに春に木村沙織選手の身代わりになってもいいとは願いましたが、こんなタイミングでやってくるとは完全に意表を突かれてしまいました・・・
秋の思い出がこれだけだとあまりに寂しすぎるので、もうちょっとだけ追加しておきます。
以前に「100パーセントの開院について」という回で、秋とガンダムのシャアの共通点として呼び名が2つあること(秋→fallとautumn、シャア→キャスバル・レム・ダイクンとシャア・アズナブル)を指摘したのですが、今年どうやらその仲間が増えたとの情報を入手しました。
ぼくが人生で唯一きちんと継続して見たNHK連続テレビ小説は「あまちゃん」だけなのですが、その主人公の下の名前はアキで(もちろん秋のアキ)、その役を演じた女優さんの呼び名が2つになったそうです。
そんなわけで、相変わらずやるじゃないか秋、とますます秋ファンになってしまった2016年でしたが・・・ただ、「のん」さんについてはまた1つに戻れることが望ましいと思いますね。

そんでもって最後は冬。
といっても最近あったことというだけで、特に冬らしい話ではありませんがご容赦下さい。
ある日昼食のためにラーメン屋に入ったところ、時間をずらして訪れたので店内に客はいませんでした。
カウンターに座るとメニューを取り、
「今日はどうしようかな?」
とのんびり検討するつもりでしたが・・・
そんな時、まだ若い女性の店員が
「あのお、トイレ行っていいですか?」
と厨房にいる店主らしき人物に申し出るのが聞こえました。
てっきり二つ返事でOKするものと聞き流していましたが、なんと
「ん?行くんなら注文を取ってからにしてくれ」
と彼は答えたので、思わずわが耳を疑ってしまいました。
え?
しかしそうなってくると、彼女がトイレに行けるかどうかはぼく次第ってこと?
というわけで彼女の方をちらっと見てみると・・・
彼女は青白い顔をして歯を食いしばり、四捨五入したら般若といっても過言ではない程の険しい形相でこちらを見ていました、というかニラんでいました。
彼女から放射される早く決めろオーラの緊急性は尋常ではなく、本当はもっとメニューをじっくり吟味したかったものの適当に決めざるをえませんでした。
仕方なく注文を伝えると彼女はそれを速攻で厨房に伝え、あっという間に店の奥に消えていきました。
その後しばらく経っても彼女が戻ってくることはなく、先程の苦悶する姿とこの所要時間から推察するに、彼女のトイレはまず大で確定です。
われながら神経質で情けないのですが、大から出て最初の仕事としてラーメンを運ばれるのって変な隠し味が追加されそうでなんだか嫌だなと思いました。
よって彼女が戻る前にラーメンができあがることを期待していたものの、店主がラーメンを持ってきてくれそうな気配は一向にありませんでした。
ん~さっきの店主のやり方からして、これはまさか・・・と危惧していると、残念ながら嫌な予感は的中してしまいました。
彼女が安堵に満ちた表情で再び姿を見せると、
「おう、ラーメンをあちらに」
と店主が指示し、彼女がそのラーメンを運んできました。
嫌な予感どおり店主はラーメンができていたにもかかわらず、どうやら彼女がトイレから戻ってくるまで待っていたようです。
この店では麺のかたさに加えスープの温度も選べるみたいなので、猫舌の人には朗報かもしれません。
ぼくはわりと猫舌でちょうど食べやすかったため、ちょっぴり複雑な心境でした。

実は書き始めてからいつもの4倍の労力が必要であることに気付き、何度もくじけそうになりましたがどうにか終わってホッとしているところです。
新年もよろしくお願いします。

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